米最高裁判事に指名のバレット氏、カルト信者の噂は本当か? 

2020年9月26日、ワシントンDCホワイトハウスのローズガーデンで、ドナルド・トランプ大統領の最高裁判事候補発表に耳を傾けるエイミー・コーニー・バレット判事(Photo by Alex Brandon/AP)



ディストピア小説と「People of Praise」の関係

検証3:『侍女の物語』との関係は?

過去の報道によれば、ディストピア風の原理主義的社会を描いたマーガレット・アトウッドの小説『侍女の物語』は、「People of Praise」を下敷きにして書かれたのではないか、と言われていた。「People of Praise」の女性指導者が「侍女」と呼ばれていた事実に由来するとみられる。この報道以来、「People of Praise」はこの名称を撤廃した。

アトウッド本人は、「People of Praise」から『侍女の物語』の着想を得たという説を否定し続けている。カリフォルニア大学サンタクルーズ校の同窓生向け雑誌に掲載された最近のインタビューでも、本の題材として同団体を参考にしたことはないと述べた。「彼らではありません。同じ信条を抱く別の団体です」。だが、先週ポリティコ紙に掲載された記事ではやや譲歩し、本のリサーチのメモはトロント大学の図書館に保管されていて、パンデミック中はアクセスすることができないため、同グループが小説に何らかの影響を及ぼしたか否かはっきり答えられない、と述べた。「切り抜きのファイルを見ない限り、明言は控えさせていただきます」。別のインタビューでは、同じように女性を「侍女」と呼ぶニュージャージーのカトリック団体「People of Hope」を『侍女の物語』のインスピレーションとして挙げている。昨年アトウッドは続編『The Testaments(原題)』を出版した。架空の物語がここまで根強い影響力を誇るのは、物語の細部が実際に起きた出来事をベースにしているからでもある。

【画像】サイエントロジーの脱会者「第2世代」に密着 カルト集団で生まれ育った苦悩を語る(写真4点)

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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