高橋一生が語る、揺るぎない「自分だけの物差し」

Rolling Stone Japan vol.12掲載/Coffee & Cigarettes | 高橋一生(Photo by Mitsuru Nishimura)


幼少期から様々な「人格」を演じてきたからだろうか、高橋の中心には揺るぎない「自分だけの物差し」があり、それを基軸にライフスタイルを築き上げているように思う。それは、彼のインテリアやファッションに対するユニークなこだわりにも表れていた。

「インテリアに関しては、やりたいようにやった先に統一感が出ればいいかなと思っていて(笑)。例えば今、部屋の壁には祖父が作ってくれた凧を額に入れて飾っているんですけれど、それに合わせて和風な家具を置くつもりは全くない。ものすごくインダストリアルなテーブルを置いたっていいし、モロッコで買ってきたカーペットを敷いたっていい。気兼ねなく混ぜこぜにしていくのが楽しいんです。服の好みは、昔から全然変わってないです。汚れが目立たず頑丈な服が好きですね(笑)。機能が先にあって、それが結果的にデザインになっているような。例えばLeeのジーンズは、馬に跨がりやすいシルエットになっていたり、鞍を傷つけないようリベットではなくバータックになっていたりするのですが、そういうストーリーに惹かれて選んでいる傾向もあります」



週に数回は自炊するという高橋は、友人を呼んで得意料理を振る舞うことも多いそうだ。

「登山や自転車と同じように、料理も没頭できるから好きなのかも知れません。自宅に人を招いても、基本的に僕はキッチンに立ちっぱなしで、ずっと料理をしています(笑)。テーブルをお皿でいっぱいにして、それをみんなが美味しそうに食べてくれているのを遠くから眺めていたい。なんというか、自分を『いないもの』としてほしい願望があるのかもしれません。話題の中心にはなりたくなくて、みんなが団欒している様子を透明人間になって盗み見できたらいいのになあと思うこともあるくらいで(笑)。それは、作品の中で『自分』という存在を消したい気持ちにも通じるかも知れないです」

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