エディ・ヴァン・ヘイレンはなぜ偉大なのか? 天才ギタリストが音楽界を席巻した6つの理由

エディ・ヴァン・ヘイレン、1979年撮影(Photo by Paul Natkin/Getty Images)


1. 彼はあたかもピアノのようにギターを操った

もちろんクラシックの分野のギタリストたちにより、弾く方の手に、普段はフレットを押さえている手がやっている、音程を決める方の操作を担わせる方法は、すでに開拓されていた。フレージングの領域を音楽的に拡大することが目的だ。エディはいずれ“タッピング”で通ることになるこの奏法で、まずはロックファンたちを大混乱に陥れた。先の「暗闇の爆撃」やほかの曲で見せた、両方の手でギターを弾くやり方。どこかピアノの演奏にも通じるスタイルだ。エディとアレックスは二人とも、少年時代にクラシックピアノの手解きを受けている。この奏法があまりに革命的だったものだから、当初アレックスは弟に、ライブでは客席に背を向けて演奏するよう促していたほどだった。自分たちバンドがレコーディング契約を得るより前に、産業スパイみたいな輩に盗まれたりしてしまわないための用心だ。



「僕はジミー・ペイジのやるのを見ていたからね。(打弦(リック)による早引きの箇所を歌って見せる)こんな感じさ。片手だけのやつ。『ハートブレイカー』だ」

2008年の「ローリングストーン誌」のインタビューで、どうしてあんな奏法を始めたんですかと訊かれ、エディはこのように答えている。

「自分もこんな感じにできるなと思ったんだ。あと、聴く方には僕がこの指か、それともこっちの方の指を使ってこの音を鳴らしているかはたぶんわからないだろうな、ともね。でも絶対すげえとは思ってもらえるだろう。お前さんでっかい手でも持ってるのか? 指は何本だ、みたいな。そういうのって圧倒的だろ?」

Translated by Takuya Asakura

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