錦戸亮、初のオンラインライブを控え前夜祭開催「一人きりの武道館で伝えたかったこと」

錦戸亮(Photo by 田中聖太郎)

10月8日に行う初の無観客オンラインライブ『不撓不屈』を控え、7日夜、錦戸亮はファンクラブ会員限定の前夜祭、『孤軍奮闘』を決行。斬新な配信ライブでファンクラブ会員たちを楽しませてくれた。

まず映し出されたのは、スタジオでアコギを爪弾く錦戸亮の姿。「難しいわ」と言いながら口笛を吹き、ギターを鳴らし、歌い、息を吐く。こぼれた言葉は、「さみしい〜(笑)」

移動中の車中の映像になると、「怖いなぁ」とぽつり。「武道館は聖地的な場所。でも、そこを目指してやってきたわけじゃない。たまたまそうやって会場を押さえて、ツアーがキャンセルになったから今回できることになった。今できる最善のことを尽くすしかない」。そう語り、ついに武道館入りを果たす。控室に入り、スニーカーの紐を結び直し、そしてギターの演奏を開始。そしてタイトルが現れる。

ライブの始まりはステージではなく、西口玄関前。約1年前、独立後一発目に発表した楽曲「ノマド」を歌い、無観客ストリートライブという、前代未聞のスタートを切った。虫の鳴き声まで聴こえてくる野外での臨場感。配信だからこそ成立しているドキュメンタリータッチの進行は、現状を逆手に取った粋な演出だ。挑んでいく気持ちが込められた、『ノマド』という曲にふさわしい始まりでもあった。

錦戸はそのまま、武道館のドアを開け、廊下を歩き、階段を下っていく。ステージへ上がり、他に演者のいない武道館に彼のギターだけが響き渡る。2曲目は、クリアなサウンドで届けてくれた「スケアクロウ」。客電はなく、武道館中央に設置された小さな円形ステージに立つ錦戸だけをライトが照らす。

「こんばんは。錦戸亮と申します。今武道館、ひとりでいるんですけども、孤軍奮闘ということで、はじめての弾き語りに挑戦しています。この先誰かが出てくることもありません。ひとりでずっとやるんですけど、一生懸命、精一杯できることはやっていこうと思います。去年、独立して、もう1年超えて……ちょっと汗拭いていいですか?  1年ちょい経って、去年からしたら、今ここで武道館にいるとは思っていませんでした。まぁ、こういう状況になっているわけですけど、それでもみなさんに楽しんでもらえるよう、僕ががんばっていくだけなので、これからも楽しんでいただけるといいなぁと思います」

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