DATSが「時代観」とともに語る、型にはめることの面白さ

DATSが体現する新たなキーワード「School」

―ところで、アルバムタイトルの『School』は何か特別な意味を持たせているんですか?

MONJOE:音楽的な意味と言葉的な意味の二軸があるんです。音楽的な部分で言うと、今までDATSって、 「DATSと言えばこうだよね」とか「DATS節なるサウンドがなかったな」っていうことが自分たちの課題としてあったんです。で、活動しながらそこをずっと模索したのが、良くも悪くも自分たちの特徴だなと思ってきました。DATS節がないのが一つの良さでもあったんですけど、ただそれがないと一個一個アップデートしにくいとか、ファンの方にやりたいことが伝わらないとか、いろんな問題点もあって。で、ずっと“DATSと言えばこういう音だよね”って核になるものに対する憧れがあって、そこを追い求めていたんです。で、この<School>って言葉が何から来ているかって言うと、School感(笑)。<School>って言葉に学校とか青春とか、キラキラしている、懐かしい、エモーショナルとかいろんな要素がこの一つの言葉にまとまっているなと思うんで。Schoolアンセムとかって言ったりするじゃないですか?

―ええ。

MONJOE:そのSchool感みたいなものを、DATSのメンバー内で共通認識として話をしているうちに、例えばspotifyとかで適当に音楽を流して、これは<School>、これは<School>じゃないって、仕分けできるようになって。で、仕分けできるようになってくると、自分らの中で<School>とはこういうものだっていう共通認識が生まれるわけです。それを元に、自分らの曲でさえも<School>で仕分けしてみるっていう作業をしたんですよ。その結果、「これやっぱDATSだよね」って自分らでも納得いくようなものができたんです。一つの実験といえば実験なんですけど。

―面白いですね! そのDATSの中にあるSchool感を読者にも体験してもらうために、<School>をテーマにお二人に5曲ずつプレイリスト作ることは可能ですか?

MONJOE:可能です。しかもそれ。面白いかも(笑)!

大井:ぜひやりましょう(笑)。

●MONJOEによるプレイリスト



●大井が選んだ5曲












ーちなみに<School>で最初浮かんだのはどんな曲だったんですか?

MONJOE:世代が違っても、例えばジャクソン5を聴いて、これSchoolかSchoolじゃないか?って言われた時に、Schoolだよね!ってなるんですよね。

―なるほど!

MONJOE:そういう感じっすね。まさにこのくだりですね(笑)。

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