DENIMSが語る、自分だけの「色」や「クセ」を活かす方法

バンドの音楽だから表現できること

─そして最後の曲「そばにいてほしい」は、“過剰な気遣いは無関心と似てる 腫れ物平気で触れるような 無邪気な頃思い出したよ”という部分が個人的に刺さりました。相手に対してどこまで心を開けばいいのか、どこまで踏み込んでいいのか、その距離感を見誤ってしまうことは、多かれ少なかれ誰にでもあることなのかなとも思います。

カマチュー:この曲、元々は女の子との関係について歌ったものですが、おっしゃるようにいろんな人間関係に当てはまるというか。バンドメンバーや友人との距離感について考えることもありますし。特にバンドはね、大の大人が毎週集まって作業しているわけだし……(笑)。

おかゆ:バンドの人間関係は難しいですよね。友人関係とも言い切れないし、割り切ったビジネス的なパートナーになるのもまたちょっと違うと思うし、不思議な関係だなと思います。

─この曲はコロナ禍の前に書かれたとおっしゃっていましたが、“僕達の未来は良い想像しかしてないよ”というラインは、この状況下にいる私たちへのメッセージにも聞こえます。

カマチュー:確かに。配信したのは3月11日だったんですけど、2月くらいからコロナのニュースが流れるようになって、自分たちでも曲の捉え方が変わってきたところがありますね。聴く状況によって、いろんな解釈ができる曲になったと思います。

─感染者数も落ち着いてきたとはいえ、未だ余談の許さない状況が続いていますが、今後DENIMSとしてどんな活動をしていきたいですか?

カマチュー:ツアーなど開催実現に向けて動いていますが、僕らには到底力が及ばないこともありますし、取り敢えず自分にできること、音楽を作り発信することを続けていきたいと思います。僕自身、誰かを元気付けようとか、誰かのために届けようとか、そういうことを考えながら曲を作ることがなかなか出来なくて。自分のことしか考えていない人間なのかもしれないけど、自分を救おうと思って作った音楽が、同じような状況の人、同じような気持ちの人に、少しでも寄り添うことができたら嬉しいです。



<INFORMATION>


『more local』
DENIMS
OSAMI studio.
発売中
https://friendship.lnk.to/morelocal

DENIMS "more local" release tour『feel more local』
チケット料金:一律 ¥3,500(税込・ドリンク代別途要)

10月3日(土)熊本 Django
10月4日(日)鹿児島SR HALL
10月10日(土)金沢GOLD CREEK
10月11日(日)新潟riverst
10月21日(水)仙台enn 2nd
10月23日(金)東京LIQUIDROOM
10月25日(日)名古屋CLUB QUATTRO
10月31日(土)福岡BEAT STATION
11月6日(金)札幌 ベッシーホール
11月15日(日)梅田CLUB QUATTRO
11月28日(土)那覇 Output
https://w.pia.jp/t/denims/

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