DENIMSが語る、自分だけの「色」や「クセ」を活かす方法

拠点は祖母の家の離れを改装した「OSAMI studio」

─おかゆさんはいかがですか?

おかゆ:僕もカマチューと同じです。コロナ禍に突入して1カ月くらい、特に4月くらいは結構「焦り」を感じていましたね。コロナの状況に対しての不安もありましたが、「なんかやらな……」みたいな感じになって、毎日一つでも何かしようと思ってInstagramで弾き語りの配信をしたりして。SNSが普及して、他の人が今どんなことをしているのかがすぐに分かるようになったのも大きいですよね。友人のインスタとかを覗いて、彼らと同じようにできない自分に苛立つこともありました。でも、5月、6月くらいになると、「もう、ええか……」という気持ちにはなってきました(笑)。単純に飽きたのもあったんですけど、そういう張り詰めた精神状態も長くは続かないじゃないですか。

─そう思います。

おかゆ:なので、それからは映画を観たり本を読んだり、有意義な時間を過ごすことはできました。宮澤賢治とか、今読んでみたらどんなやろう?と思って改めて『銀河鉄道の夜』を読んでみたりして。彼の作品に出てくるオノマトペがとにかく面白いんですよね。僕はソロ活動もしているのですが、そこからインスパイアされて1曲作ったりもしました。

─制作自体はいつ頃から始まったのですか?

カマチュー:「Stomp my feet」(会場限定シングル)と「そばにいてほしい」(配信限定シングル)は、コロナになる前に既にリリースしていたのですが、それ以外の楽曲は、ミニアルバム『more local』を作ることになって、曲作りもレコーディングが始まったのはコロナの真っ只中でした。ただ、「I’m」や「The Lights」の、歌以外のアンサンブルは1年くらい前から作っていましたね。「Crybaby」と「Crush」は曲も歌詞もコロナ禍で書いたので、結構影響を受けていると思います。

─自粛期間中メンバー同士では、何か話し合いなどもされていたのですか?

カマチュー:配信ライブなどはちょくちょくやっていたので、その打ち合わせはリモートでやっていましたね。それと、自分たちのスタジオの換気を徹底して、ソーシャルディスタンスも守り、マスク着用でセッションをしていました。

─確か、カマチューさんのお祖母さんの家の離れをスタジオに改装したんですよね?

カマチュー:そうです。実は、今回のアー写もそのスタジオ、OSAMI studioで撮ったものなんですよ。

─そういう場所があることは、いい気分転換になったでしょうね。

おかゆ:そう思います。

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