ちゃんみなが魅せた、一発撮りドラマ仕立てのオンラインライブ

ちゃんみな が開催したオンラインライブ「THE PRINCESS PROJECT - In The Screen」の様子(Photo by Kouichi Nakazawa)

日本語、英語、韓国語の3ヶ国語を操るトリリンガルラッパー/シンガーのちゃんみなが2020年9月27日、オンラインワンマンライブ「THE PRINCESS PROJECT - In The Screen」をYouTubeで無料配信。9月9日にリリースされたシングル『Angel』の収録曲を中心に行ったオンラインライブのオフィシャルレポートを掲載する。

日本語、英語、韓国語の3ヶ国語を巧みに操るトリリンガルラッパー / シンガーのちゃんみなが、927日、オンラインワンマンライブ『THE PRINCESS PROJECT - In The Screen』をYouTubeで無料配信した。通常のオンラインライブとは異なり、全曲をドラマ仕立てで表現した長編ミュージックビデオのような新しいスタイルのオンラインライブだった。

オープニング、ちゃんみなは一人、ステージではなくバスタブの中にいる。カメラはちゃんみなに寄っているので全体像はまだ見えない。音楽が流れ出すと「As Hell」を歌いながらゆっくりと立ち上がり、バスタブを出る。黒い衣装、黒い髪。真昼の光が、窓に掛かったレースのカーテンを通して室内に淡い靄をかける。けだるさが舞う中、カメラは舐めるようにちゃんみなの動きを追う。彼女は痙攣するように物憂い踊りを踊り、カメラを睨みながら「f**k me」と歌う。そうしてやがて、光の射す部屋の外へ出ていく。ここでようやく、舞台がプール付きのレジデンスであることがわかる。

9月9日にリリースされたニューシングル『Angel』は、4曲を通して天使が堕ちる時の様を表現したものだった。そのラストに置かれていたのが『As Hell』。天使が地獄に落ちた先でどうなったかが描かれているわけだが、その落ち切った先の世界からライブを始めたことには意味がありそうだ。この構成は、ひょっとすると、そっくりそのまま現在のちゃんみなの状況を反映しているかもしれない。

Rolling Stone Japan 編集部

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