日本のアングラから世界へ アジアンアーティストが世界で活躍する方法とは?

DANTZ(左)とRay Kirk(右):Photo by Hitomi Umemiya / Christopher Tadeo (CUT IT MEDIA)


ー先ほどDANTZさんが日本とオランダのクラブが全く違ったと仰っていましたが、オーディエンスにも違いはありましたか?

DANTZ:ありますね。音楽を求めてクラブに来ている人ばかりで、現場の熱量も違います。音楽が本当に好きで楽しんでいる人が、日本よりも圧倒的に多いんですよ。

ー日本よりも欧米の方が、音楽をはじめとした文化芸術の価値に重きを置いている人が多いと感じます。コロナ禍でも、アーティストに対する支援が日本よりも欧米の方が圧倒的に手厚かったことも話題になっていましたよね。

DANTZ:欧米は、日常の中で音楽と触れ合う時間が多いですからね。街にいい音楽が普通に流れていますから。以前、アメリカでKirkに日曜の礼拝に連れて行ってもらったのですが、賛美歌のレベルの高さに驚きました。子どもの頃から当たり前にそういう音楽が生活の中にあったら、音楽を好きになるのは当然だなと感じます。

ー日本だと、日常でいい音楽と触れ合う機会も少ないですよね。いい音楽が流れているクラブやライブハウスのイメージは未だに「チャラい」「怖い」といったネガティブイメージも強い。そのせいでいい音楽の出会いが制限されてしまうのは、勿体無いと感じます。

Kirk:欧米は、一般層に芸術とか音楽が完全に浸透しきっていているんです。家族に誰か一人歌がうまい人がいたり、おじさんが著名なダンサーだったり。そういう人があちこちにいるので、アーティストの意識も高いですね。だから、アーティスト自身がジャケットのデザインから全てのクリエイションを担うことも多い。YouTubeで1週間デザインの勉強をする人もいます。メジャーシーンのアーティストでも、インディペンデントマインドを持つ人が多いんです。

DANTZ:日本の音楽業界では、アーティストが事務所に所属してマネージメントを任せることが一般的ですが、欧米は逆なんです。アーティストがマネージャーを雇ったり、エージェントを決めています。エージェントがちょっと合わないなって思ったら別の所と契約するなど、常に自分で考えて動いています。Kirkがよく「ハンドルを握っているのは僕たちだよ」と言うのですが、欧米のアーティストは自分たちでハンドルをしっかり握っている人ばかりですね。

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