米ライブ・ネイション、大統領選のためにイベント会場を投票所として提供

全米のイベント会場を投票所に利用できるよう画策するライブ・ネイションが、はやくもロサンゼルス4カ所、オースティン、アトランタなどの内定を発表した。(Photo by Live Nation Entertainment)

米大統領選の投票日である11月3日、カリフォルニア州ロサンゼルス、テキサス州オースティン、ジョージア州アトランタのイベント会場を投票所として提供すると、ライブプロモーション世界最大手の米ライブ・ネイションが発表。

ライブプロモーション世界最大手の米ライブ・ネイションが2020年の大統領選のために自社が所有するイベント会場を投票所に変えるという一時的な取り組みを新たに開始した。

米現地時間9月16日、ライブ・ネイションは全米の100を超えるイベント会場を投票所として利用する可能性について地元の自治体と話し合っていると発表した。現時点では、カリフォルニア州ロサンゼルスのウィルターン・シアターとハリウッド・パラディアム、テキサス州オースティンのエモズ、ジョージア州アトランタのバックヘッド・シアターが投票所に内定している。フィラデルフィア州のフィルモアは、審査の最終段階にある。

「この度、ライブ・ネイションが立ち上がり、2カ所のアイコニックなライブ会場で地域の皆さまが安全に直接投票できる機会を実現してくれました」とロサンゼルス郡公認記録係のディーン・C・ローガン氏は述べた。「こうしたコラボレーションこそ、コミュニティのエンゲージメントの精神と我が国の民主主義の力を体現するものです」。

イベント会場を投票所として利用する動きは、米プロバスケットボールリーグ(NBA)の選手たちによる類似の取り組みに触発されたものだ。8月にウィスコンシン州ケノーシャで黒人男性のジェイコブ・ブレイクさんが警官に背後から撃たれた事件に抗議するため、同州を拠点とするミルウォーキー・バックスはプレーオフの試合をボイコットした。プレーオフ再開の条件のひとつとして、NBA側と選手側は同リーグが所有するアリーナを投票所として利用できるよう、地元の選挙管理人に働きかけるよう指示した。アトランタ・ホークス、デトロイト・ピストンズ、シャーロット・ホーネッツなどの一握りのチームがアリーナを投票所として開放することをすでに発表しており、こうした動きはその後まもなくインディアナ・ペイサーズ、ニューヨーク・ニックス、クリーブランド・キャバリアーズ、オーランド・マジック、サンアントニオ・スパーズなど、多数のチームによって引き継がれた。

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「自社のイベント会場を投票所にすることで、ライブ・ネイションは人々が安全かつ便利に選挙権を行使できる機会を今年の秋に提供します」とロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ選手が立ち上げた投票権利団体・More Than a Voteの広報担当を務めるマイケル・タイラー氏は語った。「スポーツアリーナ同様、私たちは地元の施設を投票所にできるようにと働きかけてきました。今年の大統領選に向けて私たちがとくに力づけたいと考えているコミュニティの中心にライブ・ネイションが所有する多くの会場があり、こうした会場は収容人数が多いからこそ、スポーツアリーナと同レベルの新型コロナウイルス感染症対策を講じることができます」。

Translated by Shoko Natori

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