Nothing's Carved In Stoneが語る、この時期だから大切にしたい「根本的なこと」

「根本的な部分」を曲で表現したい

―たっきゅんの推し曲は?

村:全部いいんですよね、マジで。ドラムの音も新しくなっているし、ベースの音もすごい幅が出ているし、ギターの音作りも今までとだいぶ違う方向性のアプローチが増えたので、おのおので好きな曲がいっぱいあるんです。でも、ギターでいったら、「Rendaman」ですかね。真一がファイヤーバードで、フロントでリフ弾いてるんですけど、今まであんまりそういうアプローチしなかった。

―コロナ禍があって言葉の届き方も変わかもしれないですが、歌入れの時にそういうことは意識しましたか?

村松:自分も同じ状況にいたので、影響があったのかなとは思うんですけどね。アルバムに入っている「Dream in the Dark」という新曲は、ちょうどコロナで2月27日のライブを飛ばして、3月の6日くらいにレコーディングしたんです。その歌詞が直前まで書き上がってなくて、まぁ多少影響があったのかもって気はするんですけど。でもこの新曲で伝えたいのは、根本的に自分がどうなりたいとか、自分がどうやって生きていきたいとか、何に影響を与えて、何から影響を受けて生きていたいかとか、そういうことなんです。コロナで生活が立ちいかなくなって、不安になっている人はたくさんいると思うんですけど、それでも自分の中身はきっと変わらないので、根本的な部分というものを楽曲でちゃんと表現できたらいいなとは思って書いた曲です。なので、コロナの歌ではないです。

―なるほど。

村松:すごい厳しい言い方をすれば、世の中の見方とか、自分の人生に対する考えとか、腹をくくって生きている人だったらコロナがあったからってジタバタしないと思うんですよ。それは本当にきつい状況に追い込まれている人もいると思いますよ。そういう人のことを悪く言うつもりもないし、上から見るつもりもないですけど、今、なんかあったからってジタバタするくらいだったら最初から腹くくってやってなかったお前が悪いじゃんって思うんですよ、僕は自分自身に。だからそういうつもりで歌詞を書きたいし、歌いたいし、こういう状況になっても、ちゃんと心の一番大事なところに、響く歌詞になっていてほしいなといつも考えていますね。

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