『ブラックパンサー』ナキア役、故チャドウィック・ボーズマンを偲ぶ

『ブラックパンサー』で共演した、ルピタ・ニョンゴ(左)と故チャドウィック・ボーズマン(右)(Photo by Alberto E. Rodriguez/Getty Images)

『ブラックパンサー』のナキア役で故チャドウィック・ボーズマン(享年43歳)と共演した、女優のルピタ・ニョンゴがInstagramに追悼メッセージを投稿。「彼の訃報は、毎朝大きな苦しみ」。

女優のルピタ・ニョンゴが『ブラックパンサー』(2018)の共演者で、4年にわたる結腸がんとの闘いの末に43歳でこの世を去った故チャドウィック・ボーズマンをInstagramで偲んだ。

「私は大いなる希望を抱いていた男性に敬意を表し、その希望が失われてしまった場所からこの言葉を綴ります」とニョンゴは述べた。「友人であるチャドウィック・ボーズマンを過去の存在とみなし、語ることに難しさを感じています。そんなことはとても理解できません。彼の訃報は、毎朝私に大きな苦しみを与えます」。

「人はいつか必ず死ぬということを私はわかっています。でも、ずっと昔から持っていたような不死のエネルギーを持ち、ここというしかるべき場所にいつもいるような、時間を超越した存在に出会うこともあります。チャドウィックは、そんな人でした」とニョンゴは言い添えた。

「チャドウィックは与えられた時間を精一杯生き、どういうわけか、ゆっくり時間をかける余裕さえ持っていました」とニョンゴは続ける。「長い付き合いというわけではありませんでしたが、彼との出会いは、私に大きな影響を与えてくれました。『ブラックパンサー』で再会したとき、彼の静かながらもパワフルな存在感に圧倒されたのを覚えています。そこには一切気取りはなく、彼自身が高周波のようなオーラを放っていたのです」。

その後、ニョンゴは『ブラックパンサー』の日々のリハーサル、トレーニング、撮影に「気概に満ちた表情」で現れるボーズマンの姿を細かく描写し、ニョンゴの肩をぎゅっとつかんでは、彼女自身が自覚していなかった緊張をほぐしてくれたことを述べた。「チャドウィックの両手は、映画の重みに十分耐えられるほどたくましく、私が必要なときにつかめるほど自由でした」とニョンゴは綴った。

「いまの私は、チャドウィックの死を受け止めることができなければ、それと折り合いをつけることもできません」とニョンゴは締めくくった。「時間が経てばきっと……私は時間をかけるつもりです……そして彼に敬意を表して約束します。決して自分の時間を無駄にはしないと。あなたもそうしてくれることを祈ります」。

・追悼チャドウィック・ボーズマン、キングよ永遠なれ

ニョンゴのほかにも『ブラックパンサー』に出演したマイケル・B・ジョーダン、ダナイ・グリラ、アンジェラ・バセット、監督のライアン・クーグラーなどが追悼メッセージを寄せた。米現地時間8月30日、ABCは俳優の生涯を称えて『ブラックパンサー』の全米放送を実施した。

Translated by Shoko Natori

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