ミック・ジャガーとキース・リチャーズが語るバンド屈指の問題作、再びステージに立つ覚悟

1973年のローリング・ストーンズ(Photo by Aubrey Powell)


ライブミュージックの未来に思うこと

ジャガーはライブミュージックの今後、とりわけアメリカにおける状況について懸念している。「短期であれ長期であれ、心配なのはステージに立つ人々の今後だ。それは誰にも分からない。ヨーロッパではごく小規模なショーや、ソーシャルディスタンスを導入したコンサートも開催されてる。ニュージーランドやオーストラリアでも、コンサート業界は徐々に息を吹き返しつつある。でもアメリカに関しては、この先どうなるのか見当もつかない。大勢の人が職を失い、損害を出してる。いつかは以前の状態に戻るのか、それともずっとこのままなのか、今は誰にも分からないんだ」

それがいつになろうとも、ジャガーは再びメンバーたちとステージに立つことを楽しみにしているという。「ごく少数の人の前で演奏するのかもしれない」彼はそう話す。「幸運にもチケットが完売したとしても、全員を一度に集めてショーを開催することはできないかもしれない」。ストーンズがソーシャルディスタンスを導入したコンサートを開催することに、彼は否定的ではない。「それしか方法がないのなら、拒む理由はないさ」

リチャーズもまた、未来に希望を持っている。「皆と同じように、優れたワクチンが一刻も早く生まれることを願ってるよ」彼はそう話す。「政権の交代も起きて欲しいね。俺に言えるのはそれだけさ」

また彼は、引退という選択肢はないと明言する。「習慣みたいなもんだからな」彼はライブについてそう話す。「ステージは俺たちの居場所なんだ。その一方で、最初に降りるのは誰かって皆考えてるはずさ。クビになるか脱落するか、そのどっちかしかない。この世界はそういうもんさ。他にすべきことなんて、何も思い浮かばないけどな」

2022年に、ストーンズは初ライブから60周年を迎える。リチャーズはそのマイルストーンを、コンサートという形で祝福したいと願っている。「メンバー全員でステージに立てるといいな」彼はそう話す。「実現するのを願うよ」

●ローリング・ストーンズ、ビル・ワイマンが撮った知られざる素顔(写真ギャラリー)


From Rolling Stone US.




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Translated by Masaaki Yoshida

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