全米1位のBTS「Dynamite」、歴史的ヒット曲を生んだ「下積み12年」の作曲家が語る

BTS「Dynamite」MVより


ジェイコブソン氏もコロンビア・レコードのロン・ペリー会長から、BTSが新曲を探しているという話を聞いた。「彼らが求めていたのは英語のシングル。それも軽快で、かつエキサイティングな曲だった」とスチュワート。長年ステージやスタジオで他のアーティストをサポートしてきたおかげで、「短時間で曲を書くのは得意技のひとつなんだ」。UKグループParadeの元メンバーで、この5年間ともに作曲してきたアゴンバーと再び手を組んだ。スチュワートはギターからベースからキーボードまでほとんどすべての楽器を演奏できるが、ジョニー・サーケルを引き入れてホーンセクションを担当してもらった(ブルーノ・マーズの「アップタウン・ファンク」をはじめ、その他多数の楽曲で演奏した人物)。

ペリー会長からGOサインが出ると、スチュワートとアゴンバーはBTSと何度もやり取りを重ね、「Dynamite」が彼らの要望に合うようにしていった。「4~5箇所ほど手直ししたよ――歌詞のいくつかは、BTSの口から出るのは不自然な感じだったからね」とスチュワート。

8月いっぱいかけて仕上げをした後、「Dynamite」は同月21日にリリース。いきなりYouTubeとSpotifyでリリース初日の記録を塗り替えた。万が一曲が話題にならなかった場合に備え、BTSのメンバーは簡単な「Dynamite」ダンスチャレンジをTikTokで始めた。スチュワートもガールフレンドに振り付けを教えてもらって、世の中の流行りに参加するつもりだ。

自分の作品が一夜にして世界的に知れ渡ったことに、作曲家兼プロデューサーはいまだに目を白黒させている。「寝室で、ラップトップで作った曲なのにね」とスチュワート。「びっくり仰天だよ、まさに『エビで鯛を釣る』だね」


From Rolling Stone US.

Translated by Akiko Kato

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