ディーヴォのマーク・マザーズボウ、新型コロナ感染で「死にかけた」と告白

ディーヴォは2014年以来ツアーを行っていない。しかしマザーズボウは長年、お別れの催しについて熟考してきた。「各々関心の異なる人たちと一緒になにか実現するには、どうも十分な勢いが得られなかったんだ」と彼は語る。「本当に大きなものにしようとしていたんだけど」

「たとえば『ディーヴォとの一日』とか、『ディーヴォと過ごす週末』みたいなものをね」と続ける。「イースター・エッグハントみたいな感じだ。滞在している都市の周辺でいろんなイベントを開催する。そのほうが面白いんじゃないかと思う。ディーヴォが70年代とか80年代の曲をもう一回演奏するのを観に行くのなんかよりもね。でも実現しなかった」

壮大なお別れツアーは行わないものの、マザーズボウはパンデミックが収束した後、トレードマークの黄色いスーツと赤いエナジードームを身にまとってディーヴォのライヴを行うというアイデアをまだ捨ててはいない。「高校のチアリーディングの衣装を着て出歩いて、また踊るみたいな感じだよ」と彼は言う。「一方では、ステージに出ていくと、演奏するの好きだなぁと思う。でももう一方では、やってることがまるごと『ああ、うん、これは20歳のときにやってたことだ。もう70歳だぞ。先に進まないと』みたいにも思えてしまう。とはいえ、いつかはもうちょっとライヴをやるつもり。それに、もしかしたら、ロックの殿堂がディーヴォを嫌々入れてくれるかもしれない。そうしたらまた集まる言い訳ができるね」

ともあれ、ディーヴォのファンにとっては喜ばしいことだ。マザーズボウが家に戻り、悪夢のような苦境から快復しているのだから。「COVID-19にかかる前は、『おお、ようやくいま50歳くらいのような気がしてきたな。でも本当は70歳だ』って感じだった」彼はロサンゼルス・タイムスにこう語った。「入院していたときは、もう90歳みたいな気分だった。いまは70歳まで戻ってきて、50歳まで戻ろうとしている。それがゴールだね」


From Rolling Stone US.

Translated by imdkm

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