最後にチェーンソーを構えた平沢進、「会然TREK」最終公演の意義と「未来を読む力」

平沢進


「究極のファンサービス」360°カメラ配信

ファイナル公演から約2カ月後の8月15日には、事前に告知されていた通り、同ライブを360°カメラで撮影した映像が配信されたが、これもまた素晴らしかった。こちらは視聴者の好きな視点で好きな部分を見ることが出来、マウスのホイールを動かすと「寄り」や「引き」も可能なため会人がギターを弾く手元をクローズアップしたり、ステージの全景を見たりすることも出来る。もちろんステージからの演者目線の風景も見られるので、平沢が普段見ている景色を楽しむことも。

この映像のためには8台の360°カメラほか、レール、クレーン、手持ちなど相当な数の撮影機材を駆使したそうで、曲に合わせて自分の興味の赴くまま、様々な角度からの映像を見てみる。これがなかなか忙しいが、与えられたコンテンツを一方的に享受するだけでなく、主体的に楽しむ自由があるというのは嬉しいものだ。思えば平沢の表現にはいつでも、リスナーやオーディエンスが一歩踏み込んで関わることを良しとするバッファがある。それっていわば究極のファンサービスなんじゃないのか。

そういえば通常配信の時には平沢と会人が客席に座って、自分たちのライブを観ている映像を見ることが出来たのだが、この日はどんなにカメラを動かしても、その姿を見ることは出来なかった。

また、通常配信では広いホールで無観客ということの影響もあったのか、声の響き方がいつもと異なり多少違和感があったが、そこも改善されていた。

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