故チャドウィック・ボーズマン、がん闘病中の子供たちと交わした絆

シリウスXMでのインタビューの様子

先日43歳で逝去した『ブラック・パンサー』のスターであるチャドウィック・ボーズマンは、自分自身の闘病の合間に二人のがん患者の子供と連絡を取り合っていた。

チャドウィック・ボーズマンは、『ブラック・パンサー』の撮影中にも自身の大腸がんとの闘病を続けていた。その一方で彼は、驚くべき場所からインスピレーションやモチベーションを手にしていた。それは、末期がんと診断された二人の小さな男の子だったという。2018年にアメリカのラジオ局シリウスXMが行なった演者インタビューの最中、チャドウィックは、亡くなってしまったイアンとテイラーという二人の子供との繋がりを話しながら打ちひしがれていた。



チャドウィックは、「撮影している期間もずっと、僕は彼らと連絡を取り合っていて、彼らが末期がんということも知っていた。彼らと彼らの両親は、僕に"この映画(ブラック・パンサー)が公開されるまで頑張るよ"と言ってくれた。普通なら、僕らが「あぁ、起きてジムに行こう、このセリフを覚えよう!」と言うのと同じような感覚で、彼らはそう言ったんだ。これは、末期がんじゃない人たちも態度を改めさせられる経験だと思う。きっと「そんな普通の言葉にそれほど多くの意味があるわけない」って思うでしょう? でも世間が『ブラック・パンサー』にどういう反応を示しているのかを見てきて、気づいたんだ。あの子達は、きっと素敵なことを楽しみに待っていたんだって」。

チャドウィックは、彼らが亡くなったことを知り崩れ落ちる前、"あの子供達の『ブラック・パンサー』への熱狂が、自分を子供時代の心へ戻してくれんだ"と付け加えた。

先日、彼のオフィシャルTwitterに投稿された発表では、非常に個人的な大腸がんとの4年間の闘いの後、チャドウィックは亡くなったと明かされた。そしてそこには彼が数え切れないほどの手術や化学療法を行なっている間に撮影された作品のタイトルがいくつか引用されていた。チャドウィックの家族たちは最後に「ブラック・パンサーで、ティチャラ王に命を吹き込めたことは彼のキャリアにとってこの上ない名誉だった」と付け加えた。

From:hadwick Boseman Talks Emotional Bond With Terminally Ill Kids

Translated by Kohei Ebina

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