flumpool、KEYTALK、緑黄色社会、Novelbrightが集結した配信ライブレポ

新旧の代表曲を披露したflumpool

・Novelbright

結成から7年。路上ライブで名を上げ、この8月、ついにメジャー・デビューを果たした5人組、Novelbrightは人気急上昇も大いに頷ける曲の魅力とバンドのスケールの大きさを30分の持ち時間に見事、凝縮してみせた。

「無観客とは言え、イベントが無事に開催できてほんとに幸せです。その気持ちを画面越しに伝えていきたい」と竹中雄大(Vo)が語りながら、歌謡ダンスロックの「おはようワールド」、同期でピアノを鳴らしたバラードの「夢花火」も交え、曲の振り幅をアピールした前半戦。そして、「ここから思いっきりロックしていきたい」と、語る言葉に熱い人柄にじむ竹中が宣言した後半戦は、ライブ初披露の新曲「Sunny drop」他、エモーショナルなギター・ロック・ナンバーをたたみかけた。

ラスト・ナンバーは路上ライブでもずっと歌い続けてきた「拝啓、親愛なる君へ」。「不安な日々ばかりだけど、あなたの心を少しでも幸せで満たせるような歌を届けたい」。そう語りかけた竹中の包み込むような歌声がアンセミックな曲調とともに胸に響いた。


Photo by 小川星奈/渡邉一生

・flumpool

曲間のMCで異口同音にflumpoolからの影響を語った緑黄色社会とNovelbrightの言葉が刺激になると同時にプレッシャーになると言いながら、flumpoolは13年のキャリアを持つバンドだ。

自分たちがもう彼らのように若くないことを自虐ギャグにする余裕も見せながら、ともに未来を歌った「NEW DAY DREAMER」「two of us」、そして「どんな状況でも咲きほこる花のように音楽を届けていきたい」と山村隆太(Vo/Gt)がこの日、演奏する意味を語ったデビュー曲の「花になれ」など、ある意味ベスト選曲とも言える新旧の代表曲を披露していった。


Photo by 小川星奈/渡邉一生


Photo by 小川星奈/渡邉一生

バンドの演奏はソリッドにしてタイト。イベントのトリだからって、熱い思いや他の3組に対するライバル心は内に秘め、変にドラマチックに盛り上げようとしないところに彼らならではの誠実さが感じられた。そして、バラードの「証」、メランコリックな「素晴らしき嘘」を挟んでから、〈逢いたい〉と逸る気持ちがあふれる力強いロックナンバー「星に願いを」で今一度、会場の温度を上げると、せっかくだからと3バンドのヴォーカリストを呼び込み、「君に届け」をセッション。曲に込めた〈I love you〉という思いを、全員でオーディエンスに届けるという心憎い演出で3時間半にわたるライブ・イベントは大団円を迎えたのだった。


Photo by 小川星奈/渡邉一生

Photo by 小川星奈/渡邉一生

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