あの武装夫婦も登場、共和党全国大会で目撃した根深い差別意識

共和党全国大会初日の8月24日、ワシントンのアンドリュー・W・メロン・オーディトリアムからの収録演説で熱弁をふるうドナルド・トランプ・ジュニア(Photo by Susan Walsh/AP)



目的は人種間の軋轢の修復ではなく、むしろ人種差別の挑発

妻のパトリシア・マクロスキー氏の党大会での口ぶりは、トランプ大統領お気に入りの人種差別的な群衆の罵声そっくりだった。彼女は民主党が住宅区域を再編して人口過密を起こし、郊外住宅地をなくそうとしている、とアメリカ国民に警告した。「彼らは私たちのコミュニティに混乱や暴力を広げるだけでは飽き足らず」とマックロスキー氏。「郊外を完全になくそうとしています。そのために一戸建て住宅地を撤廃しようとしています」と言って彼女は、数十年前に行われていた強制学区制度のフレーズを繰り返した。「この強制的な再開発により、繁栄をとげる郊外住宅地に、犯罪や無法者、低俗なアパートが持ち込まれてしまうでしょう」

総力を挙げた党大会初日を見終わって、目的は人種間の軋轢の修復ではなく、むしろ人種差別の挑発だったのではないかと思わずにはいられない。何より、ゴールデンタイムの中継の冒頭を飾ったのは若き共和党員チャーリー・カーク氏だった。彼が率いる組織Turning Point USAは、あからさまに人種差別や白人至上主義を標榜していた厄介な過去がある。カーク氏は極右集団オルトライトそっくりの口ぶりで、ドナルド・J・トランプ大統領はアメリカ・ファーストの大統領であるだけでなく、「西洋文明の庇護者」であると称した。

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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