ーコロナ期間は人と距離を取らなきゃいけなかったわけで、その反動でもっとコミュニケーションしたいとか、会いたいとなってもおかしくないと思うんですけど、そういうこともなかった?
あまりなかったです。誰が本当に会いたい人で、誰が別に会わなくてもいい人がはっきり分かったということはありましたけど、やっぱり1人が好きなんだなってことが分かりましたね。あと、放っておいてもアートとか表現に手を出しちゃうところとかがわかったというか。
ーマラソンもそうですけど、自分の中に目標を作って、そこに対して努力して前に進んでいる感じが、ちゃんみなさんらしいなと思います。
そう、それがないと結構きついですね。止まっている感じが好きじゃないです。性格的に休憩できないんだろうなって思いますね。
ー「Angel」は、自分でも理解できないような曲になっているそうですね。
今まで監督目線で俯瞰から見て書いていたんですけど、「Angel」は自分がストーリーの渦中にいる状態で書いたんです。混乱しながら書いたというか。絵にも繋がるんですけど、自分の感情を色に映し出した時、ハッピーだけでも私の中に7色の種類があるんですよ。いろいろな種類のハッピーがある。それをなぐり書きしているから、カラフルだし、いろいろな色があったりする。汚れた部屋っていうイメージなんですよね。
ー日常における具体的な出来事があったことで生まれた曲でもあるんですよね。
あったんですけど、自分でも何があって、何を思っているのか分からないんですよね。この曲に関しては。改めて私は独りよがりな性格だと思いました。薄々分かっていたけど、いざ人と関係を持つってなった時に、振り回そうとしているんだけど、私は振り回されない。振り回されているフリをしているときもあるけど、別にあなたがいてもいなくても変わらない、私は私だなってことがわかったというか。
ーそれに気づいたときは、どんな気持ちだったんですか?
冷たい言い方をしてしまうと、しょうがない、っていうのがシンプルな答えでもあって。逆によく言えば、ぶれない人で良かったなとも思うんですよ。