エルヴィス・プレスリー主演映画『ブルー・ハワイ』の劇中歌を辿る

映画のストーリーを追いますと、主人公のチャドは事業を継げという両親の希望を拒否するんです。僕はハワイを紹介する旅行会社を始めるんだと言って、ガイドになるんですが、そこにアメリカ西海岸の女子高校生の一団が来るんです。チャドは彼女たちを歌いながら案内するわけです。エルヴィスの歌を聴きながらハワイを味わえる。次の2曲はそんな曲です。1曲目はハワイの夕陽を歌った「Hawaiian Sunset」。2曲目は、エルヴィスの映画に喧嘩はつきものですが、話のわからないお客さんとのいざこざに巻きこまれて警察の厄介になってしまう。牢屋の中で歌うハワイ版の監獄ロック「Beach Boy Blues」の2曲です。




「Hawaiian Sunset」、目を閉じて曲を聴くと、ハワイのあの夕陽が見えてくるのではないでしょうか。ラジオをお聴きの皆さんのまぶたの裏にも、ハワイの夕陽が見えているといいなと思いながらお送りしております。2曲目の「Beach Boy Blues」は、エルヴィスがブルースを歌うとこうなるという一つの例でしょうね。彼は、この映画で本当に色々なタイプの音楽を歌っておりました。シンガーとして甘さや懐、艶っぽさなど、新たなエルヴィスを観たなと思った記憶があります。映画のストーリーはそろそろ大詰めになるわけですね。最後に舞台になるのは、オワフ島ではなくてカウアイ島でした。「Island of Love」、そして大フィナーレの「Hawaiian Wedding Song」です。

Rolling Stone Japan 編集部

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