米アニメ『ザ・シンプソンズ』、トランプ大統領アドバイザーのツイートに反応

米アニメ『ザ・シンプソンズ』のマージ・シンプソン(Fox The Simpsons ™)

米アニメ『ザ・シンプソンズ』が、トランプキャンペーンのアドバイザーで弁護士のジェンナ・エリスが先週初めにしたツイートに、マージ・シンプソンのアニメ映像を使って反応した。ツイートの内容は、民主党の米副大統領候補カマラ・ハリスの声が、マージ・シンプソンに似ているというものだった。

米現地時間2020年8月14日、アニメ『ザ・シンプソンズ』の公式アカウントがショートクリップをツイートした。内容は、『ザ・シンプソンズ』のキャラクターであるマージ・シンプソンが舞台上に現れ、ジェンナ・エリス氏のコメントに対し、「トランプ大統領のアドバイザーのジェンナ・エリスが、私とカマラ・ハリスの声が似ていると言ったみたい。リサ(同作のキャラクター)はお世辞じゃないって言っていた。もしそうなら、一般的な郊外に住む主婦として少し侮辱されている感じがする」と、皮肉を混ぜながら発言したもの。

「一般的な郊外の主婦」という言い方はトランプ大統領への直接的な皮肉。トランプ大統領は以前の犬笛(一部の支持者にしか伝わらないような)ツイートで、郊外には低所得者向けの住宅は建てられていないと発言していた。

ショートクリップでは、マージがジェンナ・エリスに向けて「ジェンナ、私は自分の子供たちに誹謗中傷をしないようにと言い聞かせているの」と話し、「もう少しで"クソムカつく"って言うところだったけど、ピー音が被されるかもしれなかったから…」と、決まりが悪そうに語った。

実は、トランプ大統領の任期中に『ザ・シンプソンズ』が政治的な発信をするのはこれが最初ではない。2019年8月には、女性の下院議員のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス、ラシーダ・トレイブ、イルハン・オマル、アヤンナ・プレスリーら4名を非公式に「ザ・スクアッド」と名づけて、ミュージカル『ウエスト・サイド物語』の劇中歌「アメリカ」のパロディを歌いながら、トランプ大統領を追いかけ回す内容のショートクリップを公開している。2017年にはトランプ大統領の就任100日目を揶揄するクリップも公開していた。

From:Marge Simpson Responds to Trump Advisor’s Dig That Kamala Harris Sounds Like Her

Translated by Kohei Ebina

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