エルヴィス・プレスリーの1950〜60年代、ロックからポップへの移り変わりを聴く




1960年11月に公開になった映画『G.I. Blues』からタイトル曲「G.I. Blues」、そして映画の中で歌われた「Blue Suede Shoes」。「Blue Suede Shoes」を日本で1番たくさん歌われた方、内田裕也さん。「Blue Suede Shoes」は1956年に先週お話したサン・レコードの最大のスター、カール・パーキンスの歌ったヒット曲なんですね。エルヴィスも自分でも最初のアルバムでカバーしていましたし、シングルにもしています。でも当時の「Blue Suede Shoes」と比べると、どこか垢抜けている、余裕で歌っている感じがあって、それがまた素敵なんですけどね。あくが抜けたという感じですか。悪っぽさがなくなっていますね。それが青年になったということだと思うんですけど、『G.I. Blues』という映画は半分以上実話でありました。駐屯地での恋。でも「G.I. Blues」はアメリカではシングルカットされなかったんです。日本では坂本九さん、ささきいさおさん、フランツ・フリーデル、ほりまさゆきさん、たくさんの人が歌っていました。エルヴィスの曲の中でも1番カバーされている曲ではないでしょうか。「G.I. Blues」が出て、こんな青年になったんだと、彼に対しての認識を変えた。特にアメリカはそうだったでしょうね。映画の中から続けて2曲お届けします。YMOもカバーしていた「ポケットが虹でいっぱい」、そしてドイツ語も出てきます。「Wooden Heart」=「さらば故郷」

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE