カニエ出馬は「問題になりかねない」と専門家、民主党バイデン候補の脅威となる可能性

カニエには候補者としてアドバンテージがある

ビテコファー氏はソーシャルメディアで否定的な発言をする人々に向けて、カニエの存在を侮ってはならない、と言った。彼には候補者としてすでにアドバンテージがある。すなわち、セレブリティとしての立場と知名度だ。

「いいですか、これは大問題になりかねませんよ」とビテコファー氏。「カニエ・ウェストの知名度はほぼ全国区です。考えられる中で最大の財産です。その上、彼はセレブです。この国はセレブが大好きです。トランプがその価値を教えてくれました」

共和党はカニエの名前を投票用紙の載せる以外に、具体的にどんな手でカニエに加担するのか? その答えは、若者や黒人有権者に狙いを定めた広告戦略だ。「共和党は彼の選挙陣営の宣伝を支援し、若者の有権者層に狙いを絞って、書き込み投票でカニエ・ウェストに投票するよう仕向けてくるでしょう」とビテコファー氏は言った。「黒人有権者も狙っています。犯罪取締法に対するバイデン候補の過去を取り上げ、『カニエ・ウェストに投票するべきです』と言うのです……票を吸い上げて、バイデン候補に票が流れるのを阻止するのが彼らの狙いです。そうやって引き続き権力を握り、その権力で(黒人)コミュニティをさらに痛めるつもりなんです。私に言わせれば、とんでもなく狡猾なやり方です」

候補者のカニエ本人はというと、今週フォーブス誌とのインタビューに応じ、当選に必要な270人の選挙人を擁立できない以上11月の選挙戦ではかき回し役でしかないのでは、という質問にこう答えた。「お前と議論するつもりはない。決めるのは神(Jesus is King)だ」

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From Rolling Stone US.

Translated by Akiko Kato

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