Twitchの音楽部門責任者が語る「コミュニティを作ることの大切さ」

Twitchのゲーム以外のコンテンツは過去3年間で4倍に増えている

―コロナ以降のTwitchに起こった変化、またコロナを受けてのTwitchとしての新しく取り組んでいることについても教えてください。

マイク 全体的に見ると、視聴時間と新規クリエイターの数に関しては、これまでにないほどの急増がありましたね。ソーシャル・ディスタンシングの最初の数カ月の間に、視聴時間は月ごとに約50%もの成長が見られました。また、特に音楽、エンターテインメント、スポーツ業界からの、ゲーム以外のコンテンツへの流入もありました。さらに詳しく言うと、Twitchのゲーム以外のコンテンツは過去3年間で4倍に増えています。あと、アーティストや業界のパートナーと協力して、COVID-19で最も被害を受けた人たちのための募金活動の支援を優先事項としました。例えば、Twitchで、世界中のミュージシャン、アスリート、ゲーマーをフィーチャーした12時間のチャリティー配信「Twitch Stream Aid」を主催したのですが、WHOのCOVID-19連帯対応基金で277万ドル(約3億円近く)を集めました。

―日本国内における配信についても聞きたいのですが、最近ではどのような配信がありましたか?

マイク ライゾマティクスがStaying TOKYOを立ち上げて、Twitchで毎週金曜日に配信をしましたね。彼らは音楽を配信するだけではなく、Twitchや新しいテクノロジーを利用する新しい方法にも常に挑戦しています。彼らのチームは、Twitch視聴者がユニークなパフォーマンスをインタラクティヴに楽しめる方法を生み出しました。チャット・コマンドを使って、曲がリクエストできるし、カメラアングルや照明も変えて、ボストン・ダイナミクスのロボットを使ったダンスのパフォーマンスも見せました。ライゾマティクスはさらに、「Intel Presents. SFV PLAYING TOKYO vol.0」というイベントを主催して、ゲームと音楽文化をユニークな方法でミックスしています。

―今後の展望をお聞かせください。

マイク Twitchは常に人々を集めて、つながりを作り、共通の関心事を元にコミュニティを作ることを目指してきました。ゲーム・コミュニティでの突出した存在に加えて、Twitchは音楽も含め、ゲーム以外のカテゴリーにおいてもリーダーとして成長することを期待しています。今、ライブ・エンターテインメントが変化していることは明らかです。私たちの希望は、将来のライブ・エンターテインメントを推進する企業の一つになることにあります。

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https://www.twitch.tv/twitchjp


Twitchの音楽部門責任者。Twitch’s SVP, Head of Musicのマイク・オルソン氏

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