Twitchの音楽部門責任者が語る「コミュニティを作ることの大切さ」

音楽カテゴリーにおけるTwitchのロゴ

連載企画「コロナ時代のオンラインでつながるライブ・ミュージック」第四回。海外のメジャー・アーティストたちが注目するライブ動画配信サービスの「Twitch」。音楽部門責任者、Twitch’s SVP, Head of Musicのマイク・オルソン氏がインタビューに応じてくれた。

Amazonが提供するライブ動画配信サービスのTwitch。ゲーム実況のライブ配信で非常に人気の高いサービスなのだが、特にコロナ時代に入ってからは音楽のライブ配信での人気が急上昇している。Twitchは長年に渡って、非常に高速でスムーズな配信を可能にする最先端のストリーミング技術を開発してきたわけだが、コミュニティの強さも大きな魅力なのだ。毎日、世界中からファンが集まり、チャットしながら独自の世界観を一緒に作り上げているのだが、そこにはいろいろな機能が用意されており、配信者と視聴者が直接やり取りすることもできる。その上、Twitchのメリットを配信者側から見ると、過去30日間で合計500分以上、7日以上の配信、平均3人以上の同時視聴者、50人以上のフォロワーという条件を満たせば収益化が可能となる。このハードルの低さがまた圧倒的な魅力となっているようだ。

配信者がアフィリエイトの資格を取れば、サブスク、広告、ビッツ(バーチャル・アイテム)から収益を得ることができるし、アフィリエイトからレベルアップしたければ、クリエイターとしてパートナーの資格を取ることもできる。収益化プログラムの方が複数用意されているのもいい。海外のメジャー・アーティストたちが次々とTwitchに注目しているのも不思議ではないのだ。Twitchの音楽部門責任者、Twitch’s SVP, Head of Musicのマイク・オルソン氏に話を聞いた。

―元々Twitchはどういうプラットフォームとしてスタートしたのでしょうか? ゲームのライブ配信で知られていますが、どのようにジャンルの幅を広げていったのでしょうか?

マイク Twitchは常にライブでインタラクティヴな配信サービスでしたが、早い段階でビデオゲームのコンテンツがごく自然に増えていったんです。そのエンゲージメントの一部は、ビデオゲームがますますメインストリームになっていったことによります。今のTwitchは、ゲーム、スポーツ、エンターテインメント、音楽などにまたがるコンテンツを持つサービスになりました。私たちはエンゲージメントの大部分を、オーディエンスとサービス自体の深く社交的でインタラクティヴなあり方に負っています。視聴者やクリエイターたちがTwitchで築いた情熱的なコミュニティのおかげで、このサービスは長い間愛されてきました。音楽の場合と同様で、Twitchは視聴者をお気に入りのアーティストや音楽に近づけ、視聴者が新しい音楽とコミュニティを発見できるようにしています。

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