米ディズニー・ワールドの従業員が激白「約1400円の時給で、感染のリスクにさらされる恐怖」

米フロリダ州のディズニー・ワールド。賛否両論のなか営業再開(Photo by Andy Martin Jr./ZUMA)



「キャストの大半も、こんな時期に働くべきではないのではないか、と気づいている」

自分が働いている会社のこと、それも大好きな会社のことを悪く言うのは気が引けます。でもやっぱり、パンデミックの最中に地球で一番幸せな場所でキャストとして働くのは大変です。自分が病気になっても、会社はまる気にしていないかのような感じがします。本部のオフィスはきっと今も閉鎖中だと思います。会議はすべて基本的にリモートでしょうね[編集部註:ディズニーいわく、これまでリモートワークをしていた従業員はみな、現在も在宅勤務中だそうだ]。パークが営業を再開してほぼ1カ月、オフィスの再開はまだはっきり決まっていないことがよく物語っています。本部の人間の命と比べたら、私たちキャストの命はまるで使い捨てみたい。本部は私たちを数字でしか見ていない気がします。彼らはプライバシーが守られた自宅に身を潜めて、いまも自宅待機しながらプレスリリースを書いたりとかできるのに、私たちはできないんです。

キャストの大半も、こんな時期に働くべきではないのではないか、と気づいているでしょう。ボブ・チャペック氏やディズニーのCEOの姿を園内で見かけたことはありません。実際に現場で何が起きているか、彼らには分かりません。プレス用の写真や動画の撮影に1日ぐらいは訪れたかもしれませんけどね[編集部註:重役がほとんどパークに来ていないという意見にディズニ―側は反論している]。TwitterやFacebookに出回っている「おかえり」動画をご覧になったかどうか分かりませんが――実際に見てみるとうさんくさいですよ。私たちも皆さんをお迎えしたいですし、みなさんにパークに戻ってきてほしいと思っていますが、健康になってから来ていただきたいんです。肺に一生問題が残るような病気をまき散らす危険がない状態で。

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3~4カ月閉園して、ディズニーの上層部はこう考えたんだと思いますよ。今オープンしなかったら、いったいこの先オープンできるのだろうか? 利益を上げ続けることなどできるだろうか? 会社は4月にキャストの給料の支払いを止め、みな失業しました。会社は明らかに、このままではお金が出ていくばかりで毎年のボーナスも払えない、と考えたのでしょう。安全であろうと危険だろうと、パークに来る人は必ずいるから「お客を入園させようじゃないか」と考えたんじゃないでしょうか。ディズニーを訪れる人は必ずいる、マスクを着用しなくてはいけないなら、いたしかたあるまい。でもお客はきっとこう言うだろう、「ねえ、今なら待ち時間5分でスペース・マウンテンに乗れるよ!」。そうして多くの人の命を危険にさらしているんです。パークが今開園したことに関しては、(ロン・)デサンティス州知事にも責任があると思います。仮にディズニーの幹部が営業再開を切望したとしても、州知事がダメだと言えばオープンできなかったわけですから。でも州知事は今回のパンデミックはホラだと言って、最初から重要視していませんでした。パークを再開させたことで、州知事は大勢の命を危険にさらしていると思います。

【動画】人命無視の米ラスベガス市長、経済再開の根拠は「市民全員が無症状の保菌者だから」

Translated by Akiko Kato

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