生涯の一枚、松任谷由実と山下達郎のライブ盤を振り返る

ひこうき雲 / 荒井由実

1996年12月に発売になったライブアルバム『Yumi Arai The Concert with old Friends』から「ひこうき雲」。ユーミンの功績はまだまだあります。音ですね、バックの演奏。コーラスにシュガー・ベイブが入ったりというのもありましたし、荒井由実時代の3枚のアルバムは、演奏はティン・パン・アレーですね。ミュージシャンでアルバムを聴くという聴き方は、ティン・パン・アレーやユーミンからということになるんじゃないでしょうか。バックバンドは誰だろう? と音楽ファンの会話で話題に上がるようになってきた。
そういう荒井由実さんのアルバムを二枚持参いたしました。『ひこうき雲』と『MISSLIM』。これもホームページに写真が載っておりますが、共にサインが入ってるんです。1976年6月7日という日付が入ってます。荒井由実さんの時代、1976年からの半年間、彼女のラジオ番組の構成をしていた時にサインしてもらったアルバムなんですが、未だにインタビューした相手にサインしてもらったことがないので最初で最後かなと思います。そんなアルバムを持ってまいりました。この特集が、ヒストリーの中の自分の中のアリバイ探しみたいのようになってきて、その一つと思っていただけたら幸いです。荒井由実時代の最後のタイトル曲、「14番目の月」

14番目の月 / 荒井由実

アルバムに「こんにちは、私が伝説の天才少女、荒井由実です」というコメントがあります。その中にこんな言葉がありました。「終わった後も、あれは本当だったんだよと自分に言い聞かせたくて、形にして日の目を見せて残しておきたかった」。お聴きいただきましたのは、1996年12月に発売になったライブアルバム『Yumi Arai The Concert with old Friends』から「14番目の月」でした。

Rolling Stone Japan 編集部

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