伊東歌詞太郎が追求する「夢の正しい叶え方」

時に歌詞とメロディが浮かぶ}--
ー小学校の時からある意味、作曲していたっていうことですよね。それが、原体験になったのかもしれないですね。

歌詞太郎:当時は作曲している意識もなかったですけど、結果としてはそうなっていたんですかね。自分の経験したことって、全部鍋の中に入ってスープみたいになっていて、それを掬ったものが音楽になっている。そう思うと、どんな経験も全部自分に影響しているんだと思います。

ーシンガー・ソングライターとして作曲活動をされている中で、何かの作品の影響を受けることってあるんですか?

歌詞太郎:曲を作るにあたって、メロディと歌詞がパッと思いつく状況ってどんな時なんだろうって考え続けていたんですが、心の針がれた時だと思うんです。それは喜怒哀楽、なんとなく昔ここに来たことがあるような気がするみたいな感情、それぞれを原動力にして曲が作れますね。心が動いた時に歌詞とメロディが出るので、家でなんとなく考えるよりも、メロディの種の種を植えに外に出ることも多いです。街を歩いて色々なものを見て、この花ってなんでこんなに綺麗なんだろう? と思った時に、浮かんだメロディをボイスメモで録音して、それを家で肉付けしていく形で作っています。なので、何かに影響を受けるというよりは、心の針が振れる場所に自ら向かっていく感じがします。

ーそれは意識的にインプットしに行くんですか?

歌詞太郎:そういう時もあります。一時期は自分の中でそれを出勤と呼んでいたんですよ(笑)。昔住んでいた江東区の隅田川沿いに良い公園があるんですけど、そこに10時にギターを持って行って近くを歩いたり、景色を眺めて心を動かして1曲作る。13時に行きつけの店でラーメンを食べて、夕方までまた曲を作るっていうのをやっていた時期もありました。最近は曲が浮かびやすい時期なので、どこに行っても曲が作りやすいんですけど、またスランプになる時期もあると思うので。今のうちにいっぱい収穫しておいて、スランプの時期でも曲が出せるようにしています(笑)。

Rolling Stone Japan 編集部

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