伊東歌詞太郎が追求する「夢の正しい叶え方」

ー新型コロナウイルスが広まって以来、音楽活動を始め色々な方面での活動が難しくなっているかと思います。その中で歌詞太郎さんはいかがお過ごしでしたか?

伊東歌詞太郎(以下、歌詞太郎):ライブとかイベント活動ができないので、普段スケジュールが詰まっていてできないようなことをしていました。僕の中ではすごく大事なことなんですけど、新しい掃除機を買って大掛かりな掃除をしました(笑)。あとは勉強もしていました。

ー具体的には何を勉強されていたのでしょうか?

歌詞太郎:これまでずっとCubaseっていうDAWソフトを使っていたんですけど、Studio OneとLive、Logicなど色々なDAWソフトを一回フラットに使ってみたら、Logicがすごく使いやすくて。Logicだと自分の感覚と一致する使いやすさがあって、直感的に分かりやすかったんですよ。Cubaseって日本だと50%くらいのシェアを占めているんですけど、フラットに考えたらもっと自分が使いやすいものがあったなって。全部もう一回学び直す時間が取れたのが良かったです。

ー「記憶の箱舟』は、すごく大らかでスケールの大きさを感じました。この曲を作るにあたって、やはりアニメの世界観を重視されたんでしょうか?

歌詞太郎:プロットを読み込んで、自分の中にアニメの世界観を入れ込みました。ただ、自分に寄せすぎてもアニメに失礼だし、アニメに寄せすぎても伊東歌詞太郎の音楽ファンに失礼になる。じゃあ、中間を取ればいいのかっていうと両方に失礼になると思うんです。だから、僕はタイアップをいただく時には完全に一致している要素を見つけるんですよ。今回で言えば、『デカダンス』という作品がもしこの世になかったとしても、僕がこの曲を作っていただろうと思えるように意識したし、逆も然りで。互いに完全に一致しているものを探して曲にするのが、僕がタイアップや題材をいただいた時の曲の作り方です。



Rolling Stone Japan 編集部

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