ハリウッドザコシショウ、「誇張ものまね」の制作プロセスを語る

ー100本のネタのセットリストを考えるときも、ちゃんと流れを決めて何度も検討されてるんですね。

ザコシ:基本的には、100本の中で前半・中盤・後半があるんです。実は100個を1年に1回出すとかじゃなくて、100個溜まった時点でこのDVDを出すんですよ。1年に2種類単独ライブやって、1日目と2日目で違うネタをやるんですよ。ものまねで1日目は大体30発、2日目で30発やるから大体1年で60個のネタが生まれるんですよ。じゃあ60発全部使えるかって言われたらそうじゃない。大体30~40個くらい使えるやつがあって。それを2年やったら60〜80個使えるネタがある訳ですよね。残りの20〜40個は、前のものまね100連発Season1、Season2で外れたネタを練り直してチョイスして足していくんです。なので、前半は1年目の単独ライブ、中盤は2年目の単独ライブ、後半で練り直したネタをメインに入れる感じですね。ブレイクポイントとか入れたりもするし。100発の中で考えるといい感じで終われる流れを頭の中で考えて。よくウケるメインディッシュなネタを前半に出しておいて、珍味みたいなネタを後に出すとそんなにウケなくもないんですよね。知らない情報とか喋り方によってノリで笑ってしまったりもするし。



ーそういうプロデューサー的な客観的視点も持つことが大事だと思うのですが、ネタ見せなどもしていらっしゃるんですか?

ザコシ:僕は趣味が合う作家があまりいなくて、ネタをよく一緒に考えてくれる後輩に見せてますね。お小遣い払って見てもらったり、単独ライブの作家みたいなことやってよってお願いすることもありますね。作家さんって芸人の立場になったことがない人が多いから、ネタの真髄に触れる手前で終わっちゃうんですよね。同じ芸人の方がこっちのやりたいことが、すぐ分かるから早く進むんですよ。

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