ディスコはポップの未来を担うか?

ディスコが今後のポップシーンの本命になり得る理由

「ドント・スタート・ナウ」と「Say So」の大ヒットは、シーンにおけるディスコへの回帰の動きを加速させた。レディー・ガガの『クロマティカ』をインスパイアした90年代のハウスカルチャーは、全盛期のディスコとポスト・ディスコを母体としていた。ジェシー・ウェアの最新作『What’s Your Pleasure?』は、ドナ・サマーやファーン・キニー、シルベスター等が築き上げた、切なさと欲求とエクスタシーに満ちた黄金時代のディスコへのトリビュートだ。

カークパトリックやウォーレン等の作曲家たちは、大きな困難の克服というテーマを持つディスコは、今後のポップシーンの本命になり得ると信じている。ワイオミングの自宅で隔離生活を送りながら制作を進めていたウォーレンは、ディスコの輝きと多幸感にますます惹かれるようになったという。

「安らぎを求めてノスタルジックな音楽を聴く人が増えているって、最近何かの記事で読んだの」ウォーレンはそう話す。彼女がそうであるように、シーンを席巻しているこれらのレコードに夢中のポップのリスナーたちは、ディスコという音楽に安らぎを感じているのかもしれない。「今のディスコの勢いは、決して一時的なものじゃないはずよ」

Translated by Masaaki Yoshida

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