BiSH、コロナ禍中に生まれた3.5thアルバムという「手紙」と歌割りの新境地

ー一方で、コロナ禍に、じっくり考える時間を持つことができたのかなとも思うんですけど、どんなことを考えたりしていたんでしょう。

アユニ : こういう状況になって真っ先に音楽とか芸術が停止せざるをえなくなったことがすごく悔しくて。無責任にライブをしたりできないし抗えない状況だからこそ、爪を研ぐ時間だと思っていて。自分たちができることは曲を作って届けることなので、今できることをしたいとずっと考えていました。BiSHチーム全体がそう思っていたので、3.5枚目のアルバムができたり、行動に移せた。そういう気持ちをみんな持っているのがすごく嬉しかったです。

ー『LETTERS』は、音楽や芸術を正面から肯定してくれる作品だと思いました。アルバムタイトルからして、BiSHからリスナーに伝えるんだという想いが込められていますよね。



チッチ : BiSHを好きな人や応援してきてくれた1人1人に届けるという想いで作りました。それで全体のテーマが手紙という形になっているんです。BiSHが何をできるか考えた時に、こうやって曲を新しく作って、今の気持ちを詰め込んで、手紙みたいにみんなに届ける。それが、今までやってきた私たちらしさだなと思って。渡辺(淳之介)さんとか松隈(ケンタ)さんの歌詞も、メンバーの歌詞も生々しさがあって、今しか作れなかった曲たちになっています。自分宛に届いた手紙のように、じっくり聴いてもらえたらって思います。

ー初回出荷されるCD全てのジャケットに、メンバーが手書きで一つ一つコメントを書いているんですよね。世界に1つしかないものが届くと。

チッチ : 手にとってくれた1人1人が喜んでもらえるようなことをしたいと思ったんです。コロナ禍で時間を取ることができたので、その人にしかない1枚を残せたら想いがより伝わるかなと思って、みんなで書きました。

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