史上最高の「ムービー・バンド」25選

『シング・ストリート 未来へのうた』から『ブルース・ブラザーズ』、『スパイナル・タップ』まで、ローリングストーン誌が選ぶ史上最高の25組の“ムービー・バンド(劇中バンド)”をランキング形式で紹介する。

1991年10月5日、当時ザ・コミットメンツという名前で知られていたアイルランドはダブリンのソウルバンドが米音楽チャート・ビルボード200のトップ10入りを果たした。ザ・コミットメンツは7位のオジー・オズボーンと9位のボニー・レイットに挟まれ、なんと8位にランクインしたのだ。オズボーンとレイットといった伝説的なアーティストとアイルランドの新人バンドの最大の違いは何か? それは、ザ・コミットメンツが完全なる架空のバンドだということ。少なくとも、当初はそうだった。

1991年8月14日、映画監督のアラン・パーカーはアイルランドの作家ロディ・ドイルの小説『おれたち、ザ・コミットメンツ』(1987)をもとに映画『ザ・コミットメンツ』を完成させた。同作のキャストのほとんどは、映画に出演するのに十分な演技力を持つミュージシャンたちが占めていた。だからといって、このソウルバンドだけが劇中バンドの代名詞というわけではない。『ピッチ・パーフェクト』(2012)のアカペラ・コンクールのチャンピオンや『シング・ストリート 未来へのうた』(2016)のアイルランドのパンク少年など……映画の世界には、実在したらいいのに! と思わずにはいられない才能あふれるアーティストやバンドが目白押しだ。

架空のヘビメタオタク、グラムロックの歌姫、ブルーグラス歌手、未成年のスーパーロックスターなど……今回は、スクリーンを彩り、ごく稀に本物のステージでも輝いた史上最高の25組の“フェイク・バンド”をランキング形式で紹介する。なかには『ブルース・ブラザーズ』(1980)のジェイクとエルウッドのように本当にツアー活動まで行ったものもいれば、監督の「はい、終了!」のひと声を最後に、二度とプレイすることのなかったバンドもいる。だが、どれもそうそうたる顔ぶれだ。ぜひ、大音量で楽しんでほしい。

[編集者注:本記事は2016年8月に米ローリングストーン誌に掲載されたものです]

Translated by Shoko Natori

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