長州力、音楽遍歴と人生のあり方を語る「自分をマッチメイクして生きていった方がいい」

ータンパスタジアムってものすごく大きそうですね。

長州:すっごいですよ。もう、7万人ぐらい入るんじゃないかな? ものすごくデカい。それで、タンパの夕方からの日が落ちるときにスタジアムの近くにクソボロボロのシボレーで乗りつけて行ったときに、屋根がないスタジアムの真ん中から、火事以上の噴火したような煙がブワ~っと上っていて。あれはいまだに忘れられないですね。中でタバコとか色んなものを吸っている煙がブワ~って。そこから夕日が落ちて、サンタナが出てきて曲が始まったときの歓声はすごかったですね。

ー当然、「ブラック・マジック・ウーマン」もやりますよね。

長州:1発目が「ブラック・マジック・ウーマン」。すごかったですね。それから日本に帰ってきてからも、僕は海が好きだから休みのときはサイパンとかグァムとか行くんだけど、いつもバカのひとつ覚えみたいにサンタナのテープを持って行って聴いてましたね。

ー今でも聴くことはありますか?

長州:聴きますよ。サンタナは何回か日本公演をやってるのは知ってたんですけど、娘が大きくなってから、7、8年前かな? サンタナが国際フォーラムでやる追加公演のチケットを買ってくれて。それを観に行ったりしました。だから、最初にサンタナを聴いたあたりからですね、アメリカというものに体育会系の自分がどんどん感化されて行ったというのは。意外と僕は好きそうなバンドの名前だけは覚えていて、結構良いバンドを観てますよ。

ーサンタナをきっかけに、色んなバンドを聴くようになったわけですか。

長州:また正男が、すごく好きで、部屋中にLPレコードがあるんですよ。すごかったですよ。色んな曲を知っていて。ライブは観ていないんですけど、ピンク・フロイドは正男の部屋で聴いたりして、「いいなあ」と思ってましたよ。

ーその頃のピンク・フロイドは一番有名な『狂気』が大ヒットした後の全盛期だと思います。

長州:ああ、本当に? すごかったもんね。正男はお化け屋敷みたいな家に住んでいて、ボロボロのデッカいソファーがあってキャンドルだけ立っていて。


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