トム・ハンクス、コロナ感染から学んだこと「マスクは絶対につけるべき」

トム・ハンクス(CBS/Screencap)

トム・ハンクスが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の体験談を振り返り、巷で叫ばれているマスク着用を支持した。

14日の『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』に出演したハンクスは、妻のリタ・ウィルソンと揃ってウイルスに感染した時の状況を語った。3月、ハンクスがオーストラリアで映画を撮影中に、検査で陽性と判明。ハンクスは、どこでウイルスに感染したのかいまだに検討がつかないと言い、妻とは症状がまったく違っていたことを明かした。

例えばウィルソンの場合、COVID-19の一般的な症状として知られるようになる前から味と匂いが分からなくなったという。ハンクスは笑いながらこう振り返った。「2人でテイクアウトの食事を食べていた。僕はすごく美味しいと思った――評判のいい店のもので、風味豊かで、バターソースがかかっていた。でも妻は『私にはオートミールみたいな味がする』って言うんだ。気が変になったのかと思ったよ!」

彼自身の症状については、骨がまるで「クラッカーでできているような」感じで、とくに臀部がずっと痛かったと言った。彼はその時の感覚を、年上の兄弟から尻を叩かれたようだと例えた。「兄貴に押さえつけられて、『フリッパーが好きだ!』というまで尻を拳で殴られ続けてるみたいな感じだった」

ハンクスは他にも、3月の時点ですでにオーストラリアでは接触追跡の準備が進められ、感染した有名人以外の人々にも配慮がなされていたことを明かした。回復してからは、ウイルスと闘う人々を救うために血漿成分献血に協力。また、感染拡大防止のためにマスクを着用するよう、強く訴えた。



「正直な話、車を運転している時にウィンカーを出さないのは憲法上の権利だと言えるかい?」とハンクスは言い放った。「ウィンカーは出すものだ。でないと他の車に突っ込んでしまうかもしれないし、他の車がこっちに突っ込んでくるかもしれないだろ? 速度制限もある程度は守ろうとするじゃないか? スクールゾーンで時速120マイルもぶっ飛ばそうとはしないし、建物や歩行者にぶつからないようにするだろう。最善を尽くそうとするだろう? それが運転するときに自分にできるせめてものことじゃないか? アメリカ合衆国や世界各地で自分たちにできるせめてものことは、マスクを付けて、手を洗って、距離を空けることだと僕は思うけどね。まったく」

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Translated by Akiko Kato

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