今市隆二と登坂広臣が語る、withコロナ時代の音楽的ビジョン、三代目とソロの未来

ソロの表現を支えるバンドとの関係性

ー今市さんのライブのコーラス隊、登坂さんのライブのギター、お二人ともバンドとのアンサンブルがピッタリですよね。ドーム規模の巨大な会場になるとステージ上でのバンド演奏のダイナミズムっていうのが、余計大事になるのかなと思うんですが。

登坂:今回のドームツアーは、アリーナツアーの時と同じバンドメンバーでやらせていただいたんです。僕のクセとか好みも知っているので、「こっちの方が好きでしょ?」という提案もいただきましたし、逆に自分から「ドームだからこういう風にしてみたい」という考えを伝えたりして。芯の部分をどっしりと支えてくれている心強いチームと一緒だったので、今回も安心して身を委ねられる感じはありました。音作りっていう一番大事な部分を信頼している方々に任せて、自分はパフォーマンスすることだけに集中できる環境が作れた。僕がソロで作っている曲はダンスミュージックですが、生の音とデータの音とのバランスをどういう風に調整するか、その相談を常にしていましたね。『Who Are You?』の曲とかは特に(バランスをとるのが)難しかったので。





今市:うちのバンドリーダーはシンセのSEIさん(永井誠一郎)なんですけど、三代目の初ツアーからずっとご一緒させていただいているのでSEIさんがいてくれて本当に安心感があります。アリーナツアーの時とは一部メンバーも変わったんですが、ダンサーも含めて「TEAM RYUJI」でドームのステージに立つことができました。音に関しても演出に関してもバンドとやり取りして一つずつ手作りで準備していったんです。コーラスの二人との掛け合いもそう。公演の後半で二人に歌ってもらうパートを作ったんですけど、引き出しがたくさんあった方がドームのステージで映えるかなと思って、そういう風に今回はトータルで考えたことが多かったと思います。





●『LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA』TEASER



ー三代目のメンバーと一緒にステージに立ってるのと、ソロアーティストとして自分が前面に立って、その後ろにバンドやダンサーがいるのとはやっぱり違いますか?

登坂:そうかもしれないですね。後ろにパフォーマーがいる時はーーそれは自分のソロのチームのダンサーもそうですけどーーパフォーマーの感覚がすごく反映されるんです。あと三代目はパフォーマーが踊りやすいように音作りしているところもあるので、その点で違う部分はあるかもしれないです。

今市:ソロは三代目と差別化しないといけないし、自分がやりたいことをやる場所でもあるので、やっぱり楽曲制作から違ってきますよね。そういう意味では「個」 が濃くなってる。三代目の規模になると、もちろん自分たちで曲も作ったりしますが、三代目のブランドがまず先にあるので。

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