憂歌団とTHE BLUE HEARTSのライブ盤から見る日本のブルース

今週は6週目、緊急事態宣言以降、ライブに人が集まるということがあたかも罪悪視されているように語られている、それに胸が痛みます。音楽とは空気を流して伝わるものです。同じ会場で同じ空気を吸っているからこそ、共感できる。密だから魂が震えるのです。今日はそんな2枚のライブアルバムをご紹介。題して魂のライブアルバム。1枚はこのTHE BLUE HEARTSの初めてのライブアルバムです。1991年のNHKホール、そして1992年と1994年の武道館公演を中心に集めたライブアルバムです。この「人に優しく」は1994年の武道館ライブでした。いろいろな会場の音を集めたものですけど、別々の会場で収録した感じが全くない。ベストライブというアルバムですね。THE BLUE HEARTSのこのライブアルバムと組み合わせられるライブアルバムはあるんだろうか? と思いついたのが憂歌団。1977年のアルバム『生聞59分』から「シカゴ・バウンド」



憂歌団の1977年のライブアルバム『生聞59分』から「シカゴ・バウンド」。生で聞くと書いてライブと読むんだと思いました(笑)。ずっと生聞(なまぎき)だと思ってました。この曲の作詞作曲は尾関真さん。このアルバムの中では「俺の村では、俺も人気者」という曲も書いていますね。名古屋で尾関ブラザーズというブルースバンドを組んでいた。内田勘太郎さんが名古屋に行った時に今まで聴いたことのない日本語の音楽と出会ったということで彼と知り合う。そんな経緯を読んだことがあります。僕らが憂歌団を聴いた時もそんな印象でしたね。今まで聴いたことのない日本語のブルースがこのアルバムでありました。

Rolling Stone Japan 編集部

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