トム・モレロ、人種間の平等を訴えるプロテストソング「Stand UP」を発表

トム・モレロ

トム・モレロがイマジン・ドラゴンズのダン・レイノルズ、プロデューサーデュオThe Bloody Beetroots、アーティスト兼活動家のシェイ・ダイアモンドと組んで、現在全米で展開中の人種的正義を訴える抗議活動にインスパイアされた新たなプロテストソング「Stand UP」を制作・公開した。

激情的な90年代風のラップロックの中で、レイノルズとダイアモンドは実体験を通してアメリカにはびこる人種間の不平等をつまびらかにしている。

「警察に通報したら、彼らはただ俺を殺すのか?/ただ君を殺すのか?」とレイノルズは吐き捨てる。「警察に通報したら、彼らは俺が同じ白い肌をしているという理由だけで俺を守るのか?」

ダイアモンドのパートでは、彼女はトランスジェンダーの黒人女性である自分を「目的意識をもって生きる1人の人間」と表し、「町中の憤怒」で警察の不正を正してほしい、と期待を募らせる。

●トム・モレロが語る音楽と政治:「ジャスティン・ビーバーも含め、全ての音楽が政治的」

「Stand Up」でアーティストが得る収益は一銭残らずすべて、全米有色人種協会、Know Your Rights Camp、南部貧困法律センター、マーシャ・P・ジョンション研究所に寄付される。それとは別に、曲をリリースしたレーベルKIDinaKORNER/Insterscopeも今後3年間にわたり、この曲のストリーミングで得られるアーティストのロイヤリティと同額を寄付する予定だ。

5月にジョージ・フロイドさんに関連する抗議活動がスタートして以来、モレロは声高に活動への支持を表明してきた。ミネアポリス警察の手でフロイドさんが殺害された翌週、モレロはフロイドさんの無念を晴らす曲を制作するようファンに呼びかけ、優秀作品はXMラジオの自分の番組で紹介していた。

Translated by Akiko Kato

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