性的虐待のエプスタイン元被告、若い女性を調達していたとみられる元恋人が逮捕

故ジェフリー・エプスタイン被告と共謀して未成年に性的虐待を働いた罪で逮捕、起訴されたギレーヌ・マックウェル(Photo by Sylvain Gaboury/Patrick McMullan/Getty Images)

未成年の少女らを性的虐待したとして起訴され、勾留中に自殺した米富豪のジェフリー・エプスタイン。彼と旧知の仲だった英国人ギレーヌ・マックスウェルが2日に逮捕された。

NBCニューヨークによると、ニューハンプシャー州でマックスウェルは逮捕され、彼女にはエプスタイン元被告と共謀して未成年に性的虐待を働いた容疑がかけられており、連邦裁判所に出廷すると見られている。

マンハッタン連邦裁判所に提出された起訴状によると、マックスウェルは1994年からエプスタイン元被告が少女たちを手なずける際に協力していたと見られる。被害者には14歳の少女もいた。「未成年の被害者が性的虐待を受けた現場にマックスウェル本人が立ち合い、自ら参加していたケースもあった」という。

ローリングストーン誌のコメント取材依頼に対し、FBIの広報担当者からの返答は得られなかった。

昨年エプスタイン元被告が売春容疑で逮捕されて以来、マックスウェルは公の場にはまったくと言っていいほど姿を見せていない(その後エプスタイン元被告は、公判を控えていた2019年8月に自殺した)。当時マックスウェルは起訴を免れていたが、以前からエプスタイン元被告のために若い女性を調達していたという疑いがもたれており、複数の民事裁判で告訴されていた。マックスウェルは以前からこうした容疑を否定し、2015年には代理人が「これらの容疑は真っ赤な嘘」だと発言した。

だが複数の民事訴訟によると、そうした彼女の役回りにはエプスタイン元被告の性生活の管理も含まれていた。エプスタイン元被告を告訴した原告の1人サラ・ランソムさんは、マックスウェルに雇われてエプスタイン元被告の自宅でマッサージを施術していたが、ランソムさんが被告や彼の友人の性的願望をかなえてくれるなら彼女の学費を肩代わりしてやる、と2人から約束されたという(訴訟は2018年に和解)。

エプスタイン元被告の下で働いていたマリア・ファーマーさんは、自分だけでなく15歳の妹もマックスウェルとエプスタイン元被告から性的虐待を受けたと主張している。バージニア・ジュフリーさんは、マックスウェルに勧誘されてエプスタイン元被告のマッサージ係を務めていたが、彼や彼の友人とセックスするよう2人から指示されたという。マックスウェルはいずれの容疑も一貫して否認している。

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Translated by Akiko Kato

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