尾崎豊とCHAGE and ASKA、国立代々木第一競技場をめぐる2組のライブ盤を検証

熱風 / CHAGE and ASKA

CHAGE and ASKAの1981年2月発売のアルバム『熱風』のタイトル曲「熱風」。初めて彼らがアルバムチャート1位になった作品です。そして初めての彼らのコンサートツアーのタイトルも「熱風」でしたね。デビュー2作目で1位。そして初めてのコンサートツアーで、いきなり全国59公演を廻ったんですね。周りは、やりすぎじゃないか? という話の中でスタッフが大丈夫だと判断して、これだけのスケジュールを切ってソールドアウトになったというツアーだったんです。つまり、CHAGE and ASKAはライブハウスを知らないんです。いきなり全国ツアーに出てしまった。彼らはよく「僕らには下積みがないんだ」と言っていましたけども、この1983年9月30日の代々木国立第一競技場というのは、そういうキャリアの中での輝かしい最初の勲章ですね。1983年発売、『1983.9.30 CHAGE&ASUKA LIVE IN YOYOGI STADIUM』から「熱風」でした。

終章 (エピローグ) / CHAGE and ASKA

国の許可を取ってきたぞ! という風にCHAGEさんが言ってますね。客席、1964年生まれが多かったんですね。つまり19歳ですよ。当時のCHAGE and ASKAは中高生から20歳になるかならないかっていう年代の女の子が多かったですね。お聴きいただいた「終章 (エピローグ)」は、1980年4月に出たデビューアルバム『風舞』の中の曲ですね、CHAGEさんが19歳の時に作った。CHAGE and ASKAの曲の中では一番古い曲なのではないでしょうか。CHAGEさんがヤマハのポピュラーソングコンテストに応募しようと思って作ったんだけど、バラードが多いからということで、アッパーな曲で応募して福岡大会のグランプリになった。その時はCAHGEさんとASKAさんが別々だったんですよね。そして、ASKAさんは最優秀歌唱賞だった。1978年の第16回大会に「流恋情歌」という曲で2人で出場して、本選まで駒を進めて入賞になった。1979年に「ひとり咲き」でも入賞を獲得してデビューするという経緯ですね。当時は7人編成のバンドだったんです。それが2人でデビューすることになった。当時はそういうボーカルだけデビューするとかエピソードが色々ありましたね。1979年8月25日に『ひとり咲き』でデビューしました。この代々木でももちろんこの曲は歌っております。「ひとり咲き」。

Rolling Stone Japan 編集部

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