B.B.キング、エリック・クラプトンを語る「ロックのギタリストでは一番」

―誰がアルバムの収録曲を選んだのですか?

B.B.キング:それはエリックの担当だ(笑)。彼に全部選曲してもらって、気に入らないところがあったら後で話し合うことになっていた――結局そうはならなかったがね。彼は抜群の記憶力で古い曲を引っ張り出し、素晴らしいアイデアで新しい曲を織り交ぜてくれた。彼のことは完全に信頼しているよ。

―アルバムで一番のお気に入りはどの曲ですか?

B.B.キング:「ライディング・ウィズ・ザ・キング」。我々の伝えたいメッセージが込められた曲だからね。

―歴代No.1のお気に入りは?

B.B.キング:私のお気に入りは、ウィリー・ネルソンが演奏する「オールウェイズ・オン・マイ・マインド」のテーマだ。




―長年ずっとツアーを続けているのは、演奏が好きだからというのはもちろんだと思いますが、それ以外に理由はありますか?

B.B.キング:やらずにはいられないのさ。語り継がれる昔ばなしと同じだよ。犬が走り回る中、ウサギが1匹しゃがんでいる。犬がウサギに接近すると、ウサギは走って逃げる。別のウサギが「なぜ逃げ回るんだ?」と尋ねると、そのウサギはこう言うんだ。「そうするしかないだろう。捕まるのは嫌だからな!」 私も何年もずっとそういう感じだった。やらないわけにはいかないから、やっている。やめれば車に轢かれてペシャンコにされてしまうからね。

―ハンク・スノウというカントリーアーティストの逸話があります。彼はあまりにも長くツアーに出ていたので、家に帰ってからもツアーバスの中で寝泊まりしていたそうです。あなたもそういう経験はありますか?

B.B.キング:そこまでの状態になったことはないが、自宅に戻った最初の数日間は、夜は寝室のドアを閉めて寝るようにしている。そうすると、ホテルにいるような気分になるんだ。

―最近はどのぐらいショウをこなしているんですか?

B.B.キング:今は平均200回強というところ。以前ほど回数はこなしていない。74歳になったので、もう少し減らすつもりだ。だが神が続けさせてくれる限り、決してやめることはないだろう。

●B.B.キング至極のライヴパフォーマンス5選

●【写真15点】エリック・クラプトンが愛用してきたギターの系譜




B.B.キング&エリック・クラプトン
『ライディング・ウィズ・ザ・キング(20周年記念エディション)』
発売日:2020年6月26日
形態:CD(紙ジャケット仕様)
価格:¥2,600+税
日本盤特典:アルバム・アートワークを拡大したミニ・ポスター
https://wmg.jp/eric-clapton/discography/22958/

エリック・クラプトン WMJサイト:https://wmg.jp/eric-clapton/

Translated by Akiko Kato

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