キース・リチャーズが語るアメリカと人種差別、ツェッペリン、ロックンロールの未来

キース・リチャーズ(Photo by Theo Wenner)


ストーンズのアルバムでお気に入りは?

―近々、米国ツアーをすることはあると思いますか?

キース:(ツアーをすることになっても)全然驚かないね。今のところ決まっているのは、2016年初めの中南米ツアーまでだ。それ以降は分からない。その後のことは他のメンバーの気分次第だ。

―映画『アンダー・ザ・インフルエンス』で「メモリー・モーテル」を演奏していますね。私の好きな曲です。この曲を作った時のことは覚えていますか?

キース:美しい曲だと思う。もう少しでミックが、この曲のプランをすべて立ててしまうところだった。曲にはAメロしかなくて、間奏もなかった。俺が曲の後半を作ることになったんだが、俺もちょうどAメロしかない曲を書いていた。そしてどういうわけか、2つの曲が見事にピッタリ合った。ちょっと運がいいと、ミックと俺の曲がそんなふうに出来上がることもある。2曲ではなくて1曲できた、と思った瞬間を覚えているよ。

●ドキュメンタリー『キース・リチャーズ:アンダー・ザ・インフルエンス』に見る10の逸話



―自分でストーンズのアルバムをかけるとしたら、どれを選びますか?

キース:『メイン・ストリートのならず者』かな、そうでなければ『スティッキー・フィンガーズ』だ。『ベガーズ・バンケット』って気分の時もあるし、たまに『ブリッジズ・トゥ・バビロン』の方がいいな、って時もある。

―興味深いですね。『ア・ビガー・バン』はどうでしょう?

キース:あのアルバムにもいい曲はあるが、どうだろう。全体のまとめ方について思うところがある。曲順はこれでよかったのだろうか、とかね。曲の流れがアルバムを変えることもある。制作過程はすごく楽しかった。またメンバーとスタジオで集まりたいって思う。メンバーと最後にスタジオに入ったのはいつだろう(笑)。

―近々スタジオ入りすると思いますか?

キース:そうなるといいね。前回君に会った時よりは、その日は近いと思う。いつ、どこでやれるかはわからないけどね。先週(取材当時)ロンドンで、メンバー全員と少し話をした。2016年2月には中南米でツアーだ。俺たちはいろんなことを話しながら、「そろそろスタジオに戻りたいな。みんな同じ意見か? いいぞ。それでいつ、どこにする?」って話になった。でも、結局決められずに頭を掻いていた。それで俺は、中南米ツアーが終わったらどうだろうって頭に浮かんだことを言ったのだが、それもどうなるかわからない。クリスマス前にはスタジオに入れるよう調整してみるかもしれないが、時期的に怪しいかもしれない。うまく進めばいいけどな。

※ストーンズはその後、2016年にアルバム『ブルー&ロンサム』を発表している

―アルバム『トーク・イズ・チープ』のレコーディング中、あなたはストーンズとしてどうやって成長していけるかが将来の課題だと言いました。

キース:「任務完了」とまでは言えないかもしれないが、一周してストーンズとの演奏がすごくやりやすくなった。今でもワクワクするし、バンドにはエネルギーもある。このグループはどこまでも俺を驚かせてくれる。あとどのくらい最高の状態で続けられるかはわからないが、俺は最後までやるよ。

●キース・リチャーズのワイルド伝説19選

Translated by Rolling Stone Japan

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