ザ・チェッカーズとザ・タイガースの解散ライブアルバムから考えるアイドル性と音楽性

ザ・タイガースは1969年のローリングストーンUS版3月1日号の表紙を飾ったことがある


モナリザの微笑 / ザ・タイガース
花の首飾り / ザ・タイガース

1971年7月発売になったザ・タイガースの武道館解散ライブアルバム『ザ・タイガース・フィナーレ』から、「モナリザの微笑 」、「花の首飾り」をお聴きいただきました。歴史のおさらいをしましょう。ザ・タイガースの原型が結成されたのが1965年で、他のバンドにいた沢田研二さんが加わったのが1966年1月。この時はファニーズという名前でした。1966年ですから、ビートルズ来日の年です。そして彼らがエレキバンドになったのは、大阪で観たベンチャーズのコンサートがきっかけだった。そしてエレキバンドになってビートルズの公演を観に行った。さっきお揃いのユニフォームで見に来たっていう話がライブのMCでありましたが、そのユニフォームを作った資金というのが京都会館で行われた、全関西エレキバンド・コンテストで優勝した賞金でユニフォームを作って観に来たんですね。その時に演奏したのがローリング・ストーンズの「サティスファクション」だった。大阪のライブハウス、ナンバ一番に出ているところを内田裕也さんが観に来て、お前ら東京に来ないか? というところから始まった。ザ・タイガースというネーミングは、作曲家のすぎやまこういちさんです。フジテレビの番組『ザ・ヒットパレード』のディレクターだったんですね。大阪から来たんなら、名前はタイガースだということで決まった。そして一連のヒット曲の作曲がすぎやまこういちさんで、作詞が橋本淳さんですね。「花の首飾り」以外は、そのコンビです。「花の首飾り」は雑誌『明星』の公募曲だったんですね。そして、この少女趣味、メルヘン的な要素は良くも悪くもグループサウンドの一つの形になりましたね。そういう一連のヒット曲をお聴きいただきます。「青い鳥」、「銀河のロマンス」、「君だけに愛を」。

青い鳥  / ザ・タイガース
銀河のロマンス  / ザ・タイガース
君だけに愛を  / ザ・タイガース

ザ・タイガースの「青い鳥」、「銀河のロマンス」、「君だけに愛を」。1971年の武道館解散コンサートのライブアルバム『ザ・タイガース・フィナーレ』からお聴きいただいております。感極まってますね。初めての武道館ですからね。ビートルズの来日から5年しか経ってないんですよ。これはグループサウンドのどのバンドもそうだったんですけど、元々は洋楽に憧れてバンドを組んでいるんですね。タイガースもストーンズがやりたかった、ビートルズが好きだったロック少年だったんですが、あっという間にアイドルになってしまった。そして、1967年から1970年のわずか3年あまりで燃え尽きてしまった。そういうコンサートですね。メンバーは沢田研二さん、ベースの岸部修三さん、ギターの加橋かつみさん、森本太郎さん、ドラムの瞳みのるさん。そして、加橋かつみさんが自分のやりたい音楽はこうじゃないんだということで抜けてしまって、岸部シローさんが加わったのが1969年。わずか4年の間に第一期と第二期があるという、本当に短い時間にいろいろなことが起こった。そんなバンド、そんな現象でした。その最後のコンサート、「アイ・アンダスタンド」という曲をお聴きいただきます。

Rolling Stone Japan 編集部

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