withコロナ時代のエンタメの形 ドライブインシアター『CINEMATHEQUE』レポート

本ドライブインシアターイベントを主催するCINEMATHEQUEは、コロナ以前にも大磯プリンスホテルや芝パークホテルのスペースにて同社が保有する巨大スクリーンを使用した映画鑑賞イベントを開催していたこともあり、「とにかくエンターテインメントを止めたくなかった。図らずも自分たちが以前から開催していたイベントがソーシャルディスタンスをキープしたまま楽しめるシステムなので、都心に限らず地方の皆様にも楽しんでもらえるきっかけを作っていきたい」と話す。


DJ HASEBE(左)と田中知之(右)

映画公開前にはスクリーン横に配置されたトラック車内特設DJブースより6月13日にDJ HASEBE、6月14日には田中知之によるDJプレイも披露された。映画の音声のみならずDJプレイも車内搭載のカーステレオよりFM電波をチューニングし「音」を楽しむシステムとなっており、会場はファミリー層も多く参加していたこともあり親しみやすくキャッチーなダンスミュージックに身体を揺らし、車内からのコールアンドレスポンスとしてヘッドライトやハザードランプを点灯させる光景が見られた。

コロナショックを受け、変わらざるを得ない状況に差し掛かっている音楽シーンや自身について田中知之は、「自粛期間中はスタジオで制作を続けながら、クラブやライブハウス、ファンに対して自身が出来ることは何だろうかと日々考えていました。仲が良いヴェニューには敢えて今は営業しない方が良いとアドバイスをさせてもらったり、配信での表現が当たり前になるのがわかっていたからこそ、配信でファンに楽しんでもらえる“クオリティ”の追求をクラブと共にディスカッションをしていました」と振り返る。

Rolling Stone Japan 編集部

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