67歳のポルノ男優、4件の性的暴行で起訴される

性的暴行で起訴されたロン・ジェレミー被告(Photo by Richard Shotwell/Invision/AP/Shutterstock)

ポルノ俳優のロン・ジェレミーが、古くは2014年にまでさかのぼる女性4人に対する4件の性的暴行容疑で起訴された。米ロサンゼルス郡地方検察局が発表した。

67歳のジェレミーの起訴内容は、3件の強姦および強制異物挿入、1件の性的暴行および強制口腔性行為。本人は現地時間23日、ロサンゼルスの裁判所に出廷する予定だ。

ジェレミーこと本名ロナルド・ジェレミー・ハイアット被告は、2017年にウェストハリウッドのバーで2人の女性に性的暴行を、2019年夏にも同じバーで別の女性を強姦した罪に問われている。またウェストハリウッドの住居でも1人の女性を強姦した。すべての起訴内容で有罪となれば、懲役90年から終身刑が言い渡される。

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「こちらからは一言だけ。『ノーと言ったらノー』です。現時点でお伝えしたいことは以上です」。被害者の1人の弁護人、マリー・ナポリ氏はローリングストーン誌に語った。

ローリングストーン誌は2017年、十数人の女性がアダルト男優から痴漢行為や好ましからぬ接触、同意なしで指を挿入されるなど、性的に不適切な行為を受けたと告発したと報じた。こうした女性の大半はアダルト業界関係者だった。

「あいつは女性たちが負わされた烙印を隠れ蓑にした。それがあいつのやり方なんです」と言うのは元アダルト女優のジェニファー・スティール氏。1990年代に、アダルト雑誌の撮影でジェレミー被告から性的に暴行され、自宅のアパートでも被害を受けたとローリングストーン誌に語った。「あいつは、ポルノ俳優がレイプされても本気で取り合ってもらえないことを知っているんです」。ジェレミー被告はローリングストーン誌に宛てた声明の中で、「こうした主張は真っ赤な嘘か、後になって後悔しているかです」と述べた。

ジェレミー被告の代理人として名前が挙がっていたマイク・エスターマン氏にコメントを求めたところ、今回の訴訟の経緯については何も知らない、という答えが返ってきた。「もうかれこれ何年も、彼とは仕事をしていないんです」。詳しい事情を尋ねたところ、彼はこう言った。「2017年に最初の容疑の知らせを聞いて以来、彼とは話をしていません。驚きはしませんでしたよ――おたくの記事の後で、あれだけ大勢が訴え出たことを考えれば――いつかは追い詰められるだろうと思っていましたから」

現在のマネージャーであるダンテ・ルショレッリ氏にコメント取材を申し出たところ、ジェレミー被告とは即座にマネージャー契約を解除したと述べた。「彼に対する疑惑が本当ではないと願っていますが、もし本当なら、起訴されるべきだと思います」と、ローリングストーン誌に語った。

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Translated by Akiko Kato

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