羊文学・塩塚モエカ×君島大空 共鳴し合う2人がギターを奏でる理由

塩塚モエカと君島大空(Photo by Kana Tarumi)


今日の音楽シーンに思うこと
「スタートの違う人が一緒に遊んでる」

ー話は変わりますが、ここ1~2年で、新しい世代のシーンがすごく盛り上がっている印象で。君島くんが石若駿くんや新井和輝さんと一緒にやり、その君島くんと塩塚さんが交流があって……みたいな相関図をまとめるのが大変なくらい充実している。そういうシーンの現状をどう見ていますか?

君島:どうなんだろう。シーンとか世代って、かなり曖昧な定義付けだと思っていて。歳が近い人がいるのはちょっとうれしいな、というくらいですかね。

塩塚:フリーランスだったり面白いことを始めたり、そういう同世代と出会う機会は増えてますね。例えば性別のこととか、進んだ考えを当たり前にもっていて、それをものづくりを通して発信してる子たちがたくさんいる。そういう人たちと仕事したいし、私たちの世代はそんなふうになってきてるのかなって実感はあります。

君島:「音楽に限らず」って感じだよね。90年代後半生まれの男の子の詩集をもらったことがあって、それもすごくよかった。

塩塚:石若さんとかは私からしたら一世代上って感じ。みんな本当に楽しそう。あと、ermhoiさんが好き。あの人も美しいと思う感覚が同じというか、近そうな気がする。

君島:僕が駿さんのドラムを初めて聴いたのは、King Gnuの前身バンド、Srv.Vinciの頃で。(常田)大希さんと駿さんがほとんど二人だけで作った『Mad me more softly』ってアルバムを(新井)和輝さんに借りて聴いて、「このドラムは何やねん!」って。

塩塚:そうなんだ!

君島:そのあと、駿さんが(2017年に)SONGBOOK PROJECTのイベントで誘ってくれて、初めて対バンしたんです。駿さんはそのとき、ドラムじゃなくて鍵盤を弾いてたんてすけど、めっちゃ上手いんですよ。パッと弾いて何の和音かもわかるし、楽典的なことが入ったうえで、情景もすぐに汲み取ってくれる。僕には自分のルールやスケールとかはあるけど、楽典的なものはほとんどないので。あと駿さんは、高い次元で活動してる人に自分から会ってきたのがすごい。

ー「同世代のシーン」と括ると語弊があるけど、今のロックをシンプルに鳴らす人、テクニカルだったのに今は違うことをやってる人、アカデミックな出自なのにポップなことをやろうとしてる人……と、ひと昔前だったら交わらなかったであろう繋がりの多様性が面白いのかなと。

君島:スタートの違う人たちが同じところで遊んでるっていうのは、刺激が絶えない感じがします。




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君島大空と塩塚モエカ
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