黒田卓也×YonYon、クリエイティブで日本と世界を繋ぐ2人の哲学

黒田卓也とYonYon(Photo by Kana Tarumi)


日本と海外との橋渡しについて思うこと

ー「Do No Why (YonYon & MELRAW Rework)」の歌詞についても聞きたいです。

YonYon:「Do No Why」のテーマを黒田さんに聞いたら、NYに来て間もなかった頃、言葉や文化の壁があるなかで、昔の自分に対して「もっと前に出ていけよ」と後押しするような想いが込められていると。その話を受けて、前向きなものにしてみました。

黒田:「ガッツだぜ!!」ということですね、簡単に言えば。

ー(笑)。

黒田:「Do No Why」の元々の歌詞は、アフロビートっぽい掛け声にしたんですよ。“DO NO WHY / ARM YOUR VOICE / TIME NO WAIT / MAKE IT DOUBLE”って。字面だけ見ると勇ましいけど、17年前に初めてNYへ渡ったとき、英語が喋れず声を出すのも恥ずかしかったのを思い出しながら書いたんです。実際、レストランで何か頼みたいけどベーグルの注文がうまくできないから、オレンジジュースだけ1カ月も飲み続けたことがあって。あの時はどんどん痩せましたね(苦笑)。今思えば可愛らしい話だけど、当時はしんどかった。


Photo by Kana Tarumi

ーそういった武者修行を経て、黒田さんはアメリカでの経験を日本に持ち帰ろうという意識が強いですよね。かたやYonYonさんも、ご自身のプロジェクト「The Link」などを通じて、韓国と日本のシーンを繋ぐような活動をしている。海外との橋渡しという意味で、お二人は通じる部分があるのかなと。

黒田:クロスワールドですよね。年末のイベント「aTak」で、自分が声を掛けられる人にジャンルレスで出演してもらってるんですけど、昨年コーリー・キング(黒田と大親友のトロンボーン奏者)を連れてきたらピリッと締まったんですよ。アメリカのアーティストがひとり入るだけで雰囲気が全然違う。そういう機会をもっと作っていきたいです。

ーその気持ちはどこから湧いてくるんですか?

黒田:感謝ですかね。絶対に言えるのは、誰でもNYに行けるわけではないじゃないですか。僕は無茶苦茶ラッキーで、自分より才能があっても行けない人はたくさんいる。そういう人たちのためにも、僕がNYを連れていきたいなって。

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「aTak 2019」で選手宣誓している黒田と石若駿。写真左にいるのがコーリー・キングとMELRAW。

ーYonYonさんは、その辺りいかがでしょう?

YonYon:私はクリスチャンなので、自分自身のように隣人を愛しなさいという神様の教えがまずあって。自分の本名には、「恩を世に映して生きなさい」という意味が込められていて。それで今は音楽をやっているから、日韓を繫いだり少しでも恩返ししようと。そんなふうに考えながら活動しています。


「The Link」は日韓のミュージシャンを楽曲制作という形で繋ぎ、両国で楽曲を配信・プロモーションしていく、YonYonの音楽プロジェクト。第4弾シングルの「Owl(解放)」にはSamuel SeoとTENDREが参加。

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