ヴァン・ヘイレンの人気アルバム・トップ10

4位 『1984』(1984年) 


ジョージ・オーウェルによって有名になった1984年の最初の週、本作がリリースされたときのヴァン・ヘイレンが落ち目だったことを大半の人が忘れている。トップ40ヒットとなった彼らの非カバー曲は1979年で途絶えており、アルバムセールスも減少していた。『1984』は激動の一年における最初のメガヒット作で、「パナマ」「ジャンプ」「ホット・フォー・ティーチャー」がラジオやMTVで大流行した。ポップな曲調とシンセサイザーの利用に離れたファンもいたが、このアルバムは数百万枚もの売り上げを記録。まさにヴァン・ヘイレン人気の絶頂期であり、オリジナル・メンバーによる最後の作品となった。





3位 『5150』(1986年)


リードシンガーを失っても生き残れるバンドはそう多くない。デヴィッド・リー・ロスのようなカリスマ性のあるアイコンであればなおさらだ。幸いにもエディは、自身のバンドを「デヴィッド・リー・ロス・プロジェクト」ではなく「ヴァン・ヘイレン」と呼べるくらいの余裕があった。デイヴとの関係が悪化してまもなく、ヴァン・ヘイレン兄弟はサミー・ヘイガーを迎え入れ、カリフォルニア州スタジオシティの5150スタジオで、同所にちなんだアルバムを制作した。このプロジェクトへの期待に応えるように、彼らは「ドリームス」「ベスト・オブ・ボース・ワールズ」「ホワイ・キャント・ディス・ビー・ラヴ」といった曲を披露している。(AC/DCを除いて)ロック史における最もシームレスなリード・ボーカリスト移行劇を経て、このバンドはさらに10年間、ロック界の頂点に立ち続けることとなった。




Translated by Rolling Stone Japan

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