コロナ陰謀論はなぜ拡散されるのか? 認知科学の専門家が語る

カリフォルニア州ランチョ・クカモンガで、州の自宅待機命令に反対し、経済活動再開を訴える抗議団(Photo by Stanton Sharpe/SOPA Images/Shutterstock)



陰謀論者が正しかった、というケースはあるのか?

ー陰謀論の拡散を防ぐにはどうすればいいでしょう?

一般市民に、陰謀論に対する免疫をつけておくことです。一般市民に事前にこう呼びかけるのです。「いいですか、陰謀論というものを信じている人がいます。彼らはこういうことをでっちあげます。彼らのでっちあげには、これこれこういう誤った認識の特徴がみられます」。一貫性のなさ、証拠に対する拒否反応、極度の疑念、無作為に点と点をつないでパターンを読み取ろうとするなど……陰謀論の見分け方や陰謀論からの身の守り方を啓発することが最善の方法です。

ー実は陰謀論者が正しかった、というケースはありましたか?

世の中には陰謀論がごまんとありますから、私も全てをチェックしたわけではありません。ですが現実の陰謀を見てみると、フォルクスワーゲンやイラン・コントラ、ウォーターゲートなど――真の陰謀は従来の認識によって暴かれました。証拠がないのが何よりの証拠だと言ったり、矛盾する証拠をいいように解釈して自説を裏付けたりする人々によってではないのです。私が知る限り、何かを突き止めた陰謀論者がのちのち正しいことが判明した、という話は聞いたことがありませんね。

Translated by Akiko Kato

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